1. クロユリ

クロユリ

【投稿日】2013年08月30日(金)| 北海道発

「北海道型」と「本州型」の2種が存在するクロユリ

クロユリ

クロユリは日本中部以北に生育しており、千島列島、ロシア連邦のサハリン州、カムチャツカ半島や北アメリカ北西部の高山帯に分布する。日本だと北海道以外ではあまり見る機会がない花であるが、日高や十勝などの低地や林間によく咲いている。

30センチほどの草丈であり、黒い花を少し重たげにして花を咲かせるどこか憂いを感じさせる花だ。花言葉には恋という意味合いもある一方で、「呪い」という意味合いもある。そしてなにより、クロユリは臭い。ユリという高貴な花であることには違いがないが、悪臭を放つのだ。その臭いが昆虫たちには堪らないらしい。ピークは6月から7月の間。

クロユリは古くから北海道で知られており、アイヌの人々の間でも親しまれてきた花だ。入れ墨の塗料として花から色を抽出したり染め物にも用いた。また、この花を知られないように意中の人の近くに置き、見事その人がクロユリを手にすれば必ず結ばれるという伝説もある。

【投稿日】2013年08月30日(金)【投稿者】たびらい編集部

あわせて読みたい!

今、この宿、見られてます

×