湯の華の滝/知床
【投稿日】2013年05月24日(金)| 北海道発
断崖絶壁から海に注ぎ込む迫力ある滝

知床八景である「フレペの滝」は「乙女の涙」と称されるが、この「湯の華の滝」は「男の涙」と呼ばれる。いずれも雪解け水や雨水が地中を伝って、断崖絶壁から噴き出した水が滝となって真っ青なオホーツク海に注ぎ込む滝だ。
湯の華の滝と言われているが、実際にはこの滝に硫黄の成分は含まれていない。しかし常に水が流れ落ちる岩肌には苔が付着しており、この苔が硫黄のように見えたのかもしれない。落差は約20メートルと知床の滝の中では大きい方ではないが迫力がある。
周辺の森はヒグマの生息地で滝までの切り立った断崖を降りる道が危険であるため、現在では陸上からこの滝に近づくことはできない。観光の際にはカヤックや観光船に乗って海上から眺めることになる。6月中旬から7月中旬は特に水量が多く、力強い滝の姿を見ることができる。
【投稿日】2013年05月24日(金)【投稿者】たびらい編集部