1. 神威岳/日高山脈

神威岳/日高山脈

【投稿日】2013年05月23日(木)| 北海道発

川を渡り、ダイナミックな岩や可憐な花を見ながらの山登り「神威岳」

神威岳

神威岳は、大樹町と浦河町にまたがる山で、日高山脈南部にあり標高1600メートル。その佇まいは雄々しく、日高の秀峰だ。語源はアイヌ語で「神の山」を意味する「カムイ・ヌプリ」からきている。南にあるソエマツ岳、ピリカヌプリとともに南日高三山と称されている。日本三百名山にも選定されており、日高山脈襟裳国定公園内にある二等三角点(点名「神居奴振」)の山。
 
奥深い山だが、登山道があり日高の山としては登りやすいと登山者からの人気は高い。岩壁が目立ち、多くの難所を抱えるにもかかわらず人を惹きつけてやまない山だ。迷いやすいので、神威岳の登山経験のある人と一緒に登るよう、地元の山岳ガイドの方たちは推奨し、案内板にも書かれている。
 
山荘前の小沢を渡って少し進むと、ニシュオマナイ川に出て、造材道跡を進む。そして川沿いの沢440メートルの二股から、渓流沿いの沢歩きが始まる。変化に富んでいる道のりだ。その後直線的な山登りに入ると、注意が必要となる。国境稜線までの標高差約600メートル強あたりの平均斜度は30度を越えている。延々と続く急登は中級者でも相当辛く、地面に鼻をくくりつけるような、ひたすら地面を見ながらの登りが続く。休憩をしながら進むと、標高1100メートルを越えるあたりで、木々のすき間から144メートルピークが見える。さらに進むと、ハイマツの斜面は除々になだらかになり、眼下には細い国境稜線とどこまでも深い山裾が広がり山頂へ到着する。

【住所】北海道広尾郡大樹町~浦河郡浦河町
【交通】札幌から車で約5時間30分(道央自動車道 札幌南IC→日高自動車道 日高門別IC経由)
【駐車場】あり
【料金】無料

【投稿日】2013年05月23日(木)【投稿者】たびらい編集部

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