さつおう/札幌市
【投稿日】2013年08月22日(木)| 北海道発
さつおうは、「さっぽろとれたてっこ」ブランドのひとつ

たまねぎは札幌農業の主要な農産物で、全国に移出されている。日本で初めて栽培されたのは札幌黄という品種で、札幌を中心に栽培が広がった。肉厚で柔らかくジューシー、加熱すると甘みが増すという特徴がある半面、病気に弱く日持ちせず、柔らかいため機械化にも向かなかった。札幌黄は作付けがほとんどされなくなり、現在では幻のたまねぎと言われているが、柔らかくて味が良く好評で、復活にむけた取り組みも行われている。
平成19年(2007)に札幌市とJA札幌、栗山の植物育種研究所が共同開発したさつおうは、札幌黄のおいしさをそのまま残し、病気への耐性や貯蔵性を向上させ、札幌黄二世と言われている。ビニールハウスで3月中旬に種をまき、8月下旬に収穫される。甘さと辛さがバランス良く調和し、味が良く注目のたまねぎだ。火を通すと甘みが増す為、カレーやシチューなど煮込み料理でおいしく味わえる。
札幌では地産地消、安全・安心及び環境に配慮した農畜産物だけが「さっぽろとれたてっこ」ブランドとして認証され、認証マークを表示できる。さつおうもその一つとなっている。植物育種研究所で生産されたさつおうの種子は、札幌市内の生産者のみに販売され、JAさっぽろは、市場相場によらない独自の値段で販売するという力の入れようだ。札幌市内の学校給食ではさつおうが使用され、小学校の食育教材としても活躍している。
【住所】北海道札幌市
【交通】飛行機:新千歳空港から車で約1時間(道央自動車道 千歳IC→札幌市内ICへ)
JR:新千歳空港駅から快速エアポート利用で札幌駅まで約40分
【投稿日】2013年08月22日(木)【投稿者】たびらい編集部