たこしゃぶ/稚内
【投稿日】2013年06月10日(月)| 北海道発
稚内で獲れる巨大なタコ足をスライス

北海道最北端に位置する稚内市は海の幸の宝庫だが、中でもミズダコは全国屈指の水揚げ量を誇る。「ミズダコの持ち味を、世間に広くアピールできる調理法は無いか」と言う思いから昭和63年(1988)に考え出されたのが、ミズダコの足を繊維に沿って薄くスライスし、しゃぶしゃぶのように湯通しして食べる「たこしゃぶ」だ。ミズダコはコクの強いマダコより味が劣ると思われがちだが、しゃぶしゃぶにするならミズダコの方が向いているという意見も多い。
その理由の一つに、ミズダコの食感が非常に柔らかい事が挙げられる。もともと水っぽい肉質なので、多少火を通したくらいでは固くならず加熱による収縮も少ない。また、巨大なミズダコの足は太く長いため、薄く大きな食べ応えのあるスライスが可能になるのだ。
昆布でとっただしにすこしくぐらせて、タコが少しチリっとなった頃が食べごろ。タレはポン酢であっさりと味わうのがおすすめだ。タコ自体にクセが無いので、どんな野菜とも相性が良い。噛めばかむほどタコの甘みと旨みが口の中に広がり、さらに吸盤のコリコリっとした歯ごたえが味を更に引き立てる。
【投稿日】2013年06月10日(月)【投稿者】たびらい編集部