倶多楽湖(くったらこ)/白老町
【投稿日】2016年12月20日(火)| 北海道発

温泉で有名な登別、その中心地の東側の山の中、支笏洞爺国立公園の特別区域内に倶多楽湖(くったらこ)があります。「倶多楽」はアイヌ語の「虎杖(イタドリ)の群生するところ」が語源といわれています。周囲はさまざまな植物、原生林に囲まれて、神秘的なイメージの湖です。
倶多楽湖は直径3キロメートル、周囲約8キロメートルの小さな丸いカルデラ湖。その丸さは日本で最も円に近いといいます。流出、流入河川がないため、水質が非常によく国内でもトップクラスの透明度を誇ります。
5月中旬から7月下旬、倶多楽湖ではチップ(ヒメマス)釣りが行われる。この湖のヒメマスは明治42年(1909)年に、秋田県の十和田湖から卵が取り寄せられて養殖されたものだが、今では自然繁殖している。ここ最近は魚体の成長が思わしくなく、解禁されていないのが残念。
倶多楽湖は観光地化されておらず、湖岸に1軒あるレストハウスも休業状態。現在は、ひと気の少ない秘境的な湖となっている。倶多楽湖は水深20メートルまで見通せる透明度の高い湖なので、ボートを貸し出すレストハウスの復活を待ちたいところ。
倶多楽湖を一望するなら、近くにある「のぼりべつクマ牧場」の展望台を利用してみよう。初夏~夏には、雲海を見られるチャンスも。また、釣ったニジマスを食べられる釣堀園も近くにあり、レストハウスのハンバーガーには鹿肉を使ったものもあるので北海道の食のひとつを楽しんでほしい。
■倶多楽湖(くったらこ)
【住所】北海道白老郡白老町字虎杖浜498-1
【問い合わせ(電話番号)】0144-82-6491(白老町役場)
【駐車場】有(無料)
【料金】無料
【交通】登別温泉街から車で約10分
※11月~4月下旬まで道路は冬期間通行止め
【投稿日】2016年12月20日(火)【投稿者】たびらい編集部