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イタリアン

滑らなくても大満足!?
カムイスキーリンクスの進化は「本格料理」にあった

更新:2020年03月12日

寒さの日本記録、氷点下41度を記録したこともある旭川市。ゲレンデに向かうスキーヤーやスノーボーダーにとって最も重要な「雪質」は、世界でもトップクラスと言われています。しかしそんな旭川の代表的なスキーゲレンデ、「カムイスキーリンクス」では、ゲレンデで滑らない私服の人たちもちらほら。そう、彼らの目的はゴンドラを登った先にある、「氷の世界で食べる『本格料理』」にあるのです。進化し続ける、カムイスキーリンクスの山頂まで行って来ました。

現地の人 in 旭川
石田 一貴

旭川市の「福吉カフェ 旭橋本店」の店員をしながら、カフェを使ったイベント企画などもやっています。マーケターです。「食クラスター地域フード塾」第6期を卒業していて、地場産品とのコラボメニューを多く開発しています。実はもともと市役所職員でした。趣味はランニングとスノーボード。建築が好きです。兵庫県出身。

編集・ディレクション:石田 一貴
監修:山口 功士良
カムイスキーリンクス

ゴンドラで気軽に行けちゃう非日常


北海道第2の都市でもある旭川市、その中心部から車で40分ほどの距離にあるカムイスキーリンクス。

全部で25もあるコースでは、本格的なスキーヤーはもちろん、ファミリーでも賑わう、旭川圏域でも最大級のゲレンデです。

代名詞でもある「カムイゴンドラ」は山麓から山頂までわずか8分で、非日常の景色へ連れて行ってくれます。

自然

フワフワのパウダースノーを体感することができるカムイスキーリンクスですが、厳しい自然環境によって作り出され景色もまた見もの。

山麓ではまだ枝葉が見えていた木々も、わずか8分の間にみるみる姿を変え、あたりは一面氷の世界が広がります。

霧や雲の過冷却された水分が樹木に吹き付けられて凍った「樹氷」が広がる景色は、まるで映画に迷い込んでしまったかのような錯覚すらも覚えるほど。
レストラン内

ゴンドラを降りた先には・・・、一軒のレストランが。

スキー場では休憩所としての山頂の建物は珍しくありませんが、飲食物は提供していてもカレーやラーメンなどが当たり前だったりします。

しかし、カムイスキーリンクスのレストランでは、2019年シーズンから本格的なイタリアンの提供を始めていました。

ピザ窯で焼いた本格的なピザや、タリアテッレのパスタ、ラタトゥイユ、などなど。

夜は旭川中心部の繁華街でイタリア料理店を営むシェフが、この雪山の”頂”で腕を奮っているのです。
ピザ

食べ応え十分なピザは生地がしっかり厚めで、「スキーヤーの方はお腹を空かせてるだろうと思って」とシェフの唐太さん。

専用のピザ窯で焼いた定番のマルゲリータから、キノコ栽培で有名な近隣の愛別町のキノコを使ったピザやパスタなど地元の素材を使ったメニューまで、種類も豊富で迷ってしまうほど。

これでは、スキーやスノーボードを目的とせずに山頂に来る人の気持ちもよくわかります。

[たびらいセレクション]

ゴンドラ

景色や食べ物を満喫したら、帰りももちろんゴンドラでそのまま麓まで降りてみて。

登りとはまた違った景色で、まるでスリルのあるアトラクションのような感覚を覚えます。

お腹いっぱいになってちょっと甘いものが欲しくなった時には、ゴンドラを降りた先にあるセンターハウスで、地元 旭川市の新定番な和のスイーツを堪能しちゃいましょう。

こだわりのメニューの中から、今回はそのほんの一部をご紹介します。
地域料理

進化を続けるゲレンデ飯
地元料理へのこだわりをスキー場でも

福吉カフェ

近年のカフェ人気で、街の図書館や市役所にもカフェが併設されることも増えて来ましたが、旭川の地元で人気のカフェ「福吉カフェ」も2019年にカムイスキーリンクスに出店しています。

旭川市のシンボルともいえる「旭橋」をかたどったおやき『トキワ焼き』をはじめ、地元老舗企業と共同開発し、地域の食材を使った餡子と抹茶の和風ドリンク「福吉らて」など、本店と同様のメニューを取り揃えています。

海外の方にも、日本の甘味文化を気軽に味わっていただける場所としてご来店いただいているようです。
醤油ラーメン

さあ甘いものを補給したところで、せっかくなので、もう一食たべちゃいましょうか。

旭川のソウルフードといえば、No.1はやっぱりラーメン。

スキー場のラーメンとあなどるなかれ。カムイスキーリンクスにある「らぁめん食堂 NOBu」は、店主の信田さんの父が創業した「五条天金」の味を復刻したラーメンが自慢のお店です。

鶏ガラ、ゲンコツ、豚足を2日間煮込み、さらにもう2日間熟成させたこだわりの一杯。

ラーメンの本場の旭川では、ゲレンデの食堂で出されるラーメンもさすがのクオリティです。
スタミナ丼

最後に紹介する旭川の杉本ファームさんの「いも豚」を使用したスタミナ丼は、疲れたスキーヤーにもぴったりのボリューム満点メニュー。

豚の飼料はとうもろこしが一般的ですが、いも豚は主にさつまいもを中心とした“いも類”を飼料としており、いも類に多く含まれるデンプン質が良い脂に変わって甘味のある豚肉になるのだそう。

ニンニク風味のタレが、さらに食欲をそそります。
スキー場は『スキーを楽しむ場所』という先入観を見事に打ち砕くような、普段は見られない景色や、こだわりの食を楽しむことができる「カムイスキーリンクス」。

まちなかからのアクセスも良好ですので、旭川の冬の楽しみの一つとして、今後もますます定着していきそうです。

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