北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
更新:2020年06月26日
真っ白な雪に覆われた北海道の銀世界を見られるのは、冬だけ……。そう思いがちですが、旭川に繊細な雪の魅力を一年中楽しめる施設がありました。フォトジェニック、そして、雪なし県に暮らす人にこそ見てほしい不思議な世界。女子にイチオシの「雪の美術館」をガイドします。※2020年6月30日(火)で閉館
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ローカル案内役 宮津 有沙(たびらい編集部)
北海道増毛町出身。おいしいものと田舎に目がないたびらい編集スタッフ。ちょっとマニアックな北海道の魅力を探るべく日々奮闘中。
どうして、こんなに立派な美術館が旭川にできたのでしょう。そこには、染織作家・木内綾さんの存在がありました。 木内綾さんとは、北海道を代表する手織り工芸「優佳良織(ゆうからおり)」を考案した旭川の作家。昭和60年代、雪の研究者・小林禎作教授との交流を機に、彼女は「雪」のテーマに挑戦。試行錯誤の末、銀糸を使った作品「雪の紋章」が完成したのは、平成2年(1990)のことでした。同じ頃、木内さんの息子・和博さんを中心に、「雪を身近に感じられる場所を」と生まれたのが、雪の美術館構想。そうして、資料館とも博物館とも違う、小林教授の研究成果や木内さんの染織作品を盛り込んだ、稀有な雪のスポットが誕生したのです。 20年以上も前のデザインなのに、全く古さを感じさせない優佳良織。見学の際には、雪を愛し、美術館創設に情熱を注いだ人々の存在にも、思いを馳せてみるとさらに深い楽しみ方ができますよ。 施設内のショップでは、「雪の紋章」のテーブルセンターや花瓶敷き、細ネクタイなどが販売されています。異なる絵柄、さまざまな色彩のものがあるので、あなたにぴったりのデザインを探してみて。
館内には、雪の結晶マークが随所に刻まれています。見ていくうちに、きっとそのメカニズムや成り立ちについてもっと知りたくなってしまうはず。そんな時におすすめなのが、「資料館コーナー」。ここでは、雪にまつわる小説や絵本、文献資料を公開しており、自由に閲覧OK。モニターでは雪の仕組みなどをオリジナル映像で紹介しています。 雪の仕組みだけでなく、雪の結晶の研究に生涯を捧げた故・小林禎作教授の学術資料の保管・展示も。昭和11年(1936)に世界で初めて人工の雪を作ることに成功したのは、北海道大学理学部教授の故・中谷宇吉郎博士。雪の結晶を顕微鏡写真で撮影し、温度と水蒸気量の変化によって雪の結晶が形作られていることを解明。その関係を「中谷ダイヤグラム」にまとめました。雪の研究のパイオニアである中谷博士の弟子が小林教授。小林教授が、旭岳での研究帰りに優佳良織民芸館を訪ね、「雪の美術館」設立者との交流が始まったそう。雪の結晶についてが解明されるまで、そして「雪の美術館」ができるまでにも、長い歴史があったのですね。 資料室利用の際は、コンテンツだけでなく、本棚や椅子などの調度品にもご注目。どれも、雪にこだわって設計したオリジナルです。 また、大雪山の四季を綴ったオリジナル映像「大雪の季節に流されて」が放映されているシアタールームや、厳冬期に見られる「けあらし」「ダイヤモンドダスト」などの映像が見られるモニターなども隣りに完備。雪の神秘をさまざまな角度から学ぶことができ、知的好奇心が刺激されること間違いなしですよ。
雪の美術館の人気サービスが、「お姫様体験」。青や白、ピンクなどのカクテルドレス約100着から好きなものを選び、館内で記念写真を撮るという内容で、まるで映画「アナと雪の女王」の気分が味わえると女性に評判です。ドレスのサイズは70センチから15号までで、子どもから大人までOK。ズボンやスカートを履いたまま羽織るだけ、という手軽さもうれしいですね。アクセサリーなど装飾の持ち込みは不可ですが、レンタル用小物(1000円)を各種用意。男性&子ども用のタキシードもあるので、カップルや家族でも楽しめますよ。 コースは、1着レンタル&指定場所での記念撮影・オリジナル台紙入り写真1枚(2Lサイズ)がもらえる通常コース(3240円/税込)のほか、アクセサリー付きのコース(4320円/税込)、完全予約制でヘアーセットや館内自由散策付きのプレミアムコース(10800円/税込)があります。通常は30~40分、プレミアムはさらに1時間追加のプラン。“アナ雪”ファンはもちろん、女性なら誰もが一度は憧れる変身願望をこの機会に満たしてみてはいかが? また、和服で撮影ができる「きもの体験(6480円~/税込)」も。こちらも完全予約制のため、まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。 同じフロアにはお土産品が豊富に揃う「ミュージアムショップ」もあります。クリアファイルやマグカップなどの公式オリジナルグッズをはじめ、雪の結晶をモチーフにしたスワロフスキーのアクセサリー、雪の結晶型のパスタまで! 特に、角度によって色合いが異なって見えるスワロフスキーのアクセサリーは女性に人気の商品。雪にゆかりのある品々が揃い、つい集めたくなってしまうかも。 大切な人への贈り物に、旅の思い出に、ぜひチェックしてみてください。
■雪の美術館 【住所】北海道旭川市南が丘3丁目1-1 【開館時間】9時~17時 【休館日】年末年始のみ 【料金】大人700円、高大生500円、小中学生400円 【問い合わせ(TEL)】0166-73-7017 【駐車場】無料(約200台分あり) 【公式サイト】 http://yukibi.marryblossom.com/ ■カフェレストラン スノーナ 【問い合わせ(TEL)】 0166-73-7017 【営業時間】10時~17時(ランチタイム11時~15時) 【定休日】 年末年始のみ 【駐車場】 約200台分あり 【公式サイト】 http://yukibi.marryblossom.com/cafes/
車(レンタカー)で
旭川駅から国道12号線を札幌方面へ。約15分で到着。 札幌方面から道央自動車道を利用すると、旭川鷹栖ICで降り、国道12号線に入る。札幌から約1時間30分。
バスで
道北バス、もしくは北海道中央バスで旭川市内から乗車し、「旭川市1条通7丁目」停留所で下車、徒歩約15分。もしくは、「高砂台入口」停留所で下車、山方面へ向かって徒歩約10分。
写真撮影はOKですか?
OKです。館内どこでも自由に撮影できますよ。
雪の美術館はバリアフリーになっていますか?
車いすの方も安心して入場できます。しかし、入口が変わるので、来館される場合には事前にお問い合わせください。
荷物は預けられますか?
有料のロッカーがあります。ベビーカーも入口で預けることができます。
札幌観光でしたい体験を現地編集部がガイド北海道を代表する都市での「ローカル旅行」の楽しみ方を、たびらいが実際に歩き、体験して考えました。現地の人だから知っている、ちょっとディープなローカル体験の数々をご紹介。
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