オンネトーは、十勝の足寄町(あしょろちょう)にある周囲約2.5キロメートルの湖沼です。季節や天候、時間、見る角度によって湖水の色合いが、ブルーやスカイブルー、エメラルドグリーンなどに変化することから「五色沼」とも呼ばれています。北海道三大秘湖としてオコタンペ湖、東雲湖(しののめこ)と共に知られており、名前の由来はアイヌ語で「老いた・大きな沼」という意味。
薄い青から濃い青、ときには緑に色を変えるその湖面は、見る人を魅了しますが、なぜこのように様々な色合いになるのでしょうか。
その理由は、はっきりとは解明されていませんが、近くにある錦沼から流入してくる鉄分を含んだ水が、化学反応を起こし白い化合物となって湖中を浮遊するため、それが光に反射して湖面が変化するのではないか、と考えられています。
西側の湖畔には整備されたログデッキ「展望デッキ」が設置されており、雌阿寒岳や雄阿寒岳も望めます。特に、風のない晴天の日の早朝は格別です。波が立たず光線の具合も良いため、湖面が本当に鏡のようになり、周りの木々や山々を映し、まさに壮観です。オンネトーは、昼前から風が出て湖面が波立ってくるため、そうした景色を堪能するなら午前中がおすすめです。