ネモフィラやコキア!国営ひたち海浜公園
季節ごとに園内を彩る花々が魅力の国営ひたち海浜公園。春はネモフィラ、秋はコキア、コスモスが敷地一面に広がる。家族連れに人気のレジャーランド「国営ひたち海浜公園」へでかけよう。
![みはらしの丘を青に染めるネモフィラ みはらしの丘を青に染めるネモフィラ]()
国営ひたち海浜公園は、茨城県中部の太平洋側にある総合レジャーランド。開園面積は東京ドームの41倍にあたる192ヘクタールにもおよぶ。花畑や水のステージなど美しい景観が楽しめる「西口エリア」、家族連れに人気の遊園地がある「プレジャーガーデンエリア」、海に面し起伏に富んだ「砂丘エリア」、太平洋を見渡す「みはらしエリア」など7つのエリアに分かれており、季節ごとに訪れたい魅力がいっぱい。花の名所としても知られ、広々とした大地に年間を通じて可憐な花々が次々と咲き継ぐ花の楽園でもある。園内の移動には、園内を一周するシーサイドトレインや、全長約11キロのコースをレンタサイクルで走るのが便利だ。
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みはらしの丘を染めるコスモスとコキアの真っ赤な紅葉
![秋、コキアが空と一体となり、みはらしの丘を真っ赤に染める 秋、コキアが空と一体となり、みはらしの丘を真っ赤に染める]()
3月下旬、西口エリアの松林の下、1ヘクタール余に約630種100万本のスイセンが開花。一面に広がる黄色い花はまぶしいほどに鮮やか。見頃は4月中旬まで。中旬から約2週間、たまごの森フラワーガーデンに約250種26万本のチューリップが咲く。黄色や赤など、華やかな光景に心がなごむ。
見応えがあるのは4月下旬~5月中旬、450万本のネモフィラが3.5ヘクタールをブルー一色に染めるみはらしの丘。360度、見渡す限り青。花と空、そして海が織りなす光景は壮観。一度は、見て欲しい初夏の丘だ。ネモフィラとは北米原産の1年草で、和名を瑠璃唐草(るりからくさ)という。海浜公園に咲くネモフィラは、インシグニスブルーという品種。
7月上旬~10月中旬には、みはらしの丘が再び見応えを発揮。丘を彩るのは3万2000本のコキアだ。9月中旬まではふわふわもこもこの緑、10月上旬までは緑と赤のグラデーション、さらに中旬まで紅葉が見られ、球体をしたその姿は、思わずなでてやりたくなるほどの愛らしさ。和名をホウキグサといい、昔は茎を乾燥させ箒(ほうき)の材料として利用していたという。特にコキアの紅葉はおすすめしたい眺めだ。8月の夜間開園では、緑のコキアを幻想的に装うライトアップが行われるので、ぜひ訪ねて欲しい。
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江戸時代の茅葺屋根の古民家が建ち、昔の遊びが楽しめる
![市指定有形文化財の隠居屋(左)と主屋の古民家が2棟建つ 市指定有形文化財の隠居屋(左)と主屋の古民家が2棟建つ]()
みはらしの丘の麓(ふもと)にあるみはらしの里には、菜の花やそばなどの畑が広がり、一角に堂々とした茅葺屋根の古民家が建つ。茨城県稲敷市にあった旧土肥家の主屋(おもや)と隠居屋を移築した2棟で、ともに市指定の有形文化財だ。主屋は寛文年間(1661~1673)、隠居屋は宝永3年(1706)の建築。2棟とも東日本でもっとも古い民家の一つと考えられ、間口約7間(13メートル余)、奥行き約4.5間(8メートル余)のほぼ同規模。民家に入ると高い天井にいくつもの梁がめぐり、その荘重(そうちょう)な空間は、江戸時代の人々の暮らしを彷彿(ほうふつ)とさせる。夏は、部屋を抜ける風がさわやか。
古民家では、年間を通じて昔懐かしい遊びが体験できる。竹とんぼ、羽根つき、コマ回しなど、子供より昭和20年~30年代に生まれたおとなの方が夢中になりそうだ。正月には書初め、和凧作り、羽子板の絵付け、七草粥のふるまい、どんど焼きなども体験できるので、家族で参加しよう。
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家族で1日たっぷりと楽しむなら遊園地のプレジャーガーデンへ
![プレジャーガーデンにはエキサイティングアトラクションもある プレジャーガーデンにはエキサイティングアトラクションもある]()
家族で楽しめるのがプレジャーガーデンだ。まず、シンボルの大観覧車に乗って欲しい。上がるにつれ周辺の景色が開け、公園を眼下に、晴れて空気が澄んだ日には筑波山を遠望。海抜100メートルまで達し、海や関東平野の広々とした眺めが視界に入る。空飛ぶブランコ、カイトフライヤー、SEAゴーランド(イルカなどのメリーゴーランド)、2008年からオリンピックの正式種目になったBMXの専用コースのほか、ディスク上のライドが回転しながら左右へスイングするディスク・オー、無重力が体験できるスーパースイングなどのエキサイティングアトラクションもそろっている。夏は水遊び広場がオープンする。ジェットコースターもおすすめしたい。走りはじめはゆっくりと上昇し、雄大な海が見えるが……。約2分、全長689メートルを最大速度70キロで突っ走る。
味わって欲しいのは、地元の干し芋を使ったほしいもタルト(310円)。ほんのりとした甘味が好評。期間限定でオリジナルの常陸野ハニードーナッツ(250円)は、ひんやり。円形ではなく長さ30センチの棒状だ。オリジナルブレンドのハーブティー(310円)とともに、西口エリアにある記念の森レストハウスでひと息入れよう。
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国営ひたち海浜公園の施設情報・交通アクセス
住所:茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
電話番号:029-265-9001、プレジャーガーデンは029-265-8185
開園時間:9時30分~17時(7月21日~8月は~18時、11月~2月は~16時30分)。2014年8月4日~7日と13日~17日は18時~21時の夜間開園あり
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月31日と1月1日、2月の第1火曜からその週の金曜。3月26日~5月、7月21日~8月、10月、12月25日~30日は無休
入園料金:410円(駐車場、乗り物などは別料金)
車で
常陸那珂有料道路ひたち海浜公園ICから県道247号経由1キロ、3分
いわき方面からは常磐道常陸南太田ICから県道293号、国道245号経由13.5キロ、15分
電車で
上野駅から常磐線特急で1時間25分勝田駅下車。勝田駅から海浜公園方面行きバス15分、海浜公園西口または南口下車すぐ。またはタクシー15分
高速バス
東京駅八重洲南口からひたちなか・東海行き高速バスで2時間、海浜公園西口下車すぐ