1. 小樽芸術村|進化を続ける小樽の新文化・芸術拠点

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小樽芸術村|進化を続ける小樽の新文化・芸術拠点

【投稿日】2022年08月19日(金)| 北海道発

ニトリ小樽芸術村

株式会社ニトリホールディングスが、平成29年(2017)9月1日(金)、小樽市中心部の歴史的建造物5棟を拠点とした「ニトリ小樽芸術村」をグランドオープンしました。

小樽は、明治後期から昭和初期にかけて「北のウォール街」と呼ばれ、物流や金融の要所として北海道経済発展の礎を築いた街。数々の歴史的建造物の存在で知られています。

同社は小樽の代表的な建築である「旧三井銀行小樽支店」「旧高橋倉庫」「旧北海道拓殖銀行小樽支店」の3棟を活用し、明治・大正・昭和初期建築の保存・管理・研究を行っています。また、同社が所蔵する美術・芸術品の中から時代背景に合ったものを展示・陳列する美術館として一般公開するに至りました。

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■旧三井銀行小樽支店

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旧三井銀行小樽支店の6代目として昭和2年(1927)に竣工。重厚な石積みのルネサンス様式の外観、吹き抜けには回廊がめぐり、天井の石膏飾りが美しい建物です。建築当時の貴重な資料と合わせて、銀行建築そのものを楽しんで。

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▲旧三井銀行小樽支店の天井全面には、日本の四季を表現したプロジェクションマッピングが上映されます。1時間に1回、約8分上映されますよ。まるで万華鏡のような美しさ。

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▲重厚な雰囲気と設備を兼ね備えた、旧三井銀行小樽支店の地下金庫と階段。過去に使われていた時計や調度品など、見どころは盛りだくさん。

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■旧高橋倉庫/ステンドグラス美術館

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「ステンドグラス美術館」は、大正12年(1923)建築の石造2階建ての小樽指定歴史建造物である旧高橋倉庫を活用。19世紀から20世紀初頭にイギリスで制作されたステンドグラスを中心とした70組、140点を展示しています。

建物は小樽らしい木骨石造でクイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ばれる洋風構造。隣接する小樽芸術村ミュージアムショップは入場無料。小樽旅行の土産選びの場としても利用できますね。

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▲歴史あるステンドグラスは、本来、教会にあるもの。下から見上げるものがほとんどで、詳細まで確認することはできません。2階の高さにあるものを目の前でじっくりと鑑賞できる。これが「ステンドグラス美術館」の魅力です。

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■旧北海道拓殖銀行小樽支店/似鳥美術館

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6本の古典的円柱が存在感を示す「似鳥美術館」は、かつて作家・小林多喜二が働いていた旧北海道拓殖銀行小樽支店を改装しています。1階ではガラス製品などの土産ものを提供。

館内は全部で5フロアに分かれており、4階では横山大観などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画、2階には髙村光雲とその弟子たちの木彫などを展示しています。

ニトリホールディングスでは「似鳥美術館」に収蔵する以外にも、京都の對龍山荘などに美術品を保管しており、今後は定期的に入れ替えを実施していく予定。

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■旧北海道拓殖銀行小樽支店地下1階/アール・ヌーヴォーグラス館

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似鳥美術館の地下1階は「アール・ヌーヴォーグラス館」となっており、アールヌーヴォー・デコグラスを約160展示しています。

ギャラリーの特徴は、子どもの目線で見られる高さにもあり。19世紀後半から20世紀前半にフランスでつくられたランプや花器、皿などの多彩なガラス作品の展示を、親子で楽しめます。特に女の子にはおすすめ。

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▲多数のテーブルランプが輝きを放つ「ランプの森」。

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▲中には昆虫や爬虫類を精巧に模した作品も。そのリアリティもお楽しみください。

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▲各館のフロアを飾る照明も年代物の美術品。展示品を見るだけでなく、歩きながら楽しめる構成が魅力です。

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小樽芸術村の中心部は緑化整備が行われており、憩いの広場となっています。敷地の近くにはスイーツを販売する店舗もあるので、ここで小休憩をとるのも良いですね。小樽運河にもほど近く、寄り道感覚で、また雨天時の行き先としても楽しめる施設に期待大です。

■小樽芸術村
【住所】北海道小樽市色内1丁目3-1[似鳥美術館]
【開館時間】5月~10月:9時30分~17時00分
      11月~4月:10時~16時
      ※入場時間は閉館30分前まで
【休館日】5月~10月:無休
     11月~4月:水曜日、年末年始
 ※企画展の開催・展示替えなどによる臨時休刊や休館日変更の場合あり

【問い合わせ(TEL)】0134-31-1033
【公式サイト】https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/




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