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【投稿日】2020年02月27日(木)| 山梨発
ぶどうの生産量が日本一の山梨県。甲州ワインでも知られる甲州市は、夏は気温が高く日照時間が長いため、ぶどう栽培に最適といわれています。今回は甲州ぶどう発祥のお寺とされる“ぶどう寺”を訪ねてみました。
甲州市勝沼町にある“ぶどう寺”こと、「柏尾山 大善寺(かしおさん だいぜんじ)」。その起源は、奈良時代の718年にさかのぼります。甲斐の国(現在の山梨県)を訪れた僧行基が、手にぶどうを持った「薬師如来(やくしにょらい)」を夢で見たのだそう。この夢を喜び、その姿の像を刻んで安置したのが、この大善寺です。 山門をくぐり、147段の石段を上がって薬師堂(本堂)を目指します。こちらが薬師堂。そりが入った屋根は、「檜皮葺き(ひわだぶき)」という檜(ひのき)の樹皮を用いた工法で造られています。男性的で力強い、鎌倉時代の建築の特徴です。刻銘から730年以上、関東で最も古い木造建造物ともいわれています。正面で参拝した後は、ぜひ薬師堂の中へ。薬師堂には国重要文化財の「薬師三尊像(やくしさんぞん)」を安置しています。手にぶどうをのせた「薬師如来像」を拝顔できるのは、五年に一度の御開帳時のみ。普段は手前に置かれた、前立ち木彫り「前立薬師如来(まえだちやくしにょらい)」を拝むことができますよ。薬師堂では、拝観すると無料で大善寺の歴史に関する説明を受けられます。時間は、毎日朝9時から16時まで(特別な行事の日を除く)。受付で気軽に尋ねてみてくださいね。こちらはぶどうが付いた愛らしいお守り「ブドウ寺願いかなう守(500円/税込)」。他にもいくつかお守りがあるなかで、ぶどうが付いているのはこちらだけ。手放せなくなる可愛さです。 山梨県文化財の庭園を望み、和を感じながらグラスワインが飲めるのも、大善寺ならでは。境内にぶどう棚やタンクがあり、ワインは住職と近所の檀家さんが造っています。境内の入り口近くにある客殿の中、寺の台所「庫裏(くり)」で頂けますよ。 ワインは、ライトボディのベリーA、辛口な甲州の2種類から選べます。(拝観料にプラス300円)。どちらも果実味をしっかりと感じる素朴な味わいです。ぜひ、参拝の後に味わってくださいね。また、大善寺には「民宿大善寺」も完備。宿泊して、山梨産の食材を使った料理も頂けます。古刹ならではの悠然とした空間でひとときを過ごしてみてはいかがですか。■柏尾山 大善寺【拝観料】500円(グラスワイン拝観、抹茶拝観はそれぞれ800円)【住所】山梨県甲州市勝沼町勝沼3559【問い合わせ(TEL)】0553-44-0027【交通アクセス】車:中央自動車道勝沼ICより約2分電車:JR中央本線「勝沼ぶどう郷駅」より徒歩約50分、タクシーで5分【拝観時間】9時~16時30分(4月~11月)、9時~16時(12月~3月)【定休日】不定休【駐車場】バス4台、普通車40台(無料 ※拝観料に含む)【公式サイト】http://daizenji.org≫関東近郊の「お酒」に関する記事はこちら
【投稿日】2020年02月27日(木)【投稿者】たびらい編集部
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