風蓮湖|根室に広がる国内最大級のオオハクチョウの楽園へ
【投稿日】2018年10月19日(金)| 北海道発

風蓮湖(ふうれんこ)は根室市(ねむろ)と別海町(べっかい)にまたがる国内最大級のハクチョウの飛来地。湖水面積57.5平方キロメートル、周囲96キロメートル、砂嘴(さし)で根室湾と隔てられている汽水湖です。
風蓮湖はラムサール条約登録湿地であり、湖の周囲には広大な湿原、森林、砂丘など変化に富んだ自然が広がり、日本で見られる野鳥のなんと半分以上、約330種が観察されています。湖には10数本の河川が流入し、独特の景観をつくり出しています。

▲オオハクチョウの姿が見られるのは例年10月上旬 から。シベリアからの渡りの中継地であり、この風蓮湖でハクチョウたちは羽を休めます。ピークとなる11月中旬頃には5000羽以上のハクチョウが湖面を白く彩ります。
春には一面に張っていた氷が解け、南からハクチョウやカモ、シギにチドリなど、数万羽が飛来。水草が生い茂る風蓮湖は、水鳥にとって貴重なエサ場であるため、繁殖地シベリアと越冬地である本州をつなぐ貴重な中継点となっているのです。

▲新緑の頃に現れるタンチョウもまた、湖畔の緑とのコントラストをつくり出す美しい鳥。
湖岸には木道や展望台があり、手軽な散策も楽しめます。また、湖内にはホッキ、アサリなどの貝類や、コマイ、ワカサギといった魚類など多くの海産資源があるため、漁業も盛ん。湖は12月下旬頃から結氷を始め、1月~3月はワカサギ釣りのシーズンに。こちらの地域では冬の楽しみのひとつとなっており、この時期は色とりどりのテントで湖上は賑わいを見せます。


▲道の駅「スワン44ねむろ」とレストランで提供している根室市のご当地グルメ「エスカロップ」
風蓮湖畔の国道44号線沿いにある日本最東端の道の駅「スワン44ねむろ」(白鳥台センター)には土産店や飲食店があり、レストラン「バードパル」からの眺める景色は雄大でおすすめ。ビデオカメラを用いたバードウォッチングのモニターもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。 お隣の春国岱(しゅんくにたい)には散策コースもあり、こちらを併せて楽しむのもおすすめです。
■風蓮湖(ふうれんこ)
【住所】北海道根室市北海道根室市酪陽1番地(道の駅「スワン44ねむろ」)
【問い合わせ(TEL)】0153-24-3104(根室市観光協会)
【駐車場】無/道の駅「スワン44ねむろ」に70台
【交通】JR根室駅からバスで30分
【投稿日】2018年10月19日(金)【投稿者】たびらい編集部