牧場見学/静内
【投稿日】2015年07月30日(木)| 北海道発
牧場で当歳馬を見たあと門別競馬場のパドックで2歳馬を見る。馬の成長ぶりを自分の目で確認できるのは、馬産地ならではの楽しみ。

周囲に数々の生産牧場が広がる門別競馬場。ホッカイドウ競馬はナイター開催なので、競馬場を訪れる前に牧場見学を楽しむ観光客も多い。春に生まれたとねっこ(当歳馬)を見たあとに競馬場のパドックを歩く2歳馬たちを見ると、わずか2年の間にここまで成長するのかという驚きや感動がひときわ強く涌き上がる。また、中央競馬で活躍した馬が引退後に余生を過ごしている牧場も多く、ホッカイドウ競馬出身で中央競馬の重賞を3勝したコスモバルク(新冠町)、日本ダービーと皐月賞を勝って平成4年(1992)最優秀3歳馬にも選ばれたミホノブルボン(日高町)など、現役時代に人気を博した有名馬に会えるチャンスも多々ある。
ただ、牧場見学は牧場のご厚意で実現できるもの。時期や馬の状態によって見学できる牧場と見学できない牧場があるので、事前に確認が必要だ。新ひだか町にある「競走馬のふるさと案内所」では、馬産地を訪れる人のためにさまざまな情報提供を行っている。牧場見学の可否も教えてくれるので、訪れる前に電話かホームページで確認しよう。
なお、牧場に直接連絡することは仕事の妨げになるので絶対にしないこと。見学可能な牧場でも無断で立ち入ることはせず、牧場の方に声をかけて指示に従ってほしい。馬はとても臆病な動物。大きな声やクラクション、カメラのフラッシュ、柵から手を出してさわるなどの行為は控えよう。馬は衛生面や健康面を厳しく管理されて育成されているので、食べ物を与えるのも厳禁だ。優秀な血統を受け継ぐ種牡馬は数千万~数億円の価値を持つ馬も少なくないし、繁殖牝馬は将来を期待される仔馬を産むことで牧場関係者の生活を支えている。ルールとマナーを守って牧場見学を楽しんでほしい。
■競走馬のふるさと案内所
【住所】北海道日高郡新ひだか町静内神森175-2 公益社団法人日本軽種馬協会北海道市場内
【交通】車:札幌中心部から約2時間(道央自動車道 苫小牧東IC→日高自動車道 日高門別IC→浦河国道(国道235号線)経由して静内から道道71号線へ)
【営業日】
・夏期(4月~9月)
水曜日~日曜日:9時~17時 月曜日:9時~12時
火曜休館(ただし、ゴールデンウイーク期間中と海の日、お盆時期、9月の連休及び北海道市場開催日は開館。なお臨時休館日があるため、詳細は要問い合わせ)
・冬期(10月~3月)
月曜日~金曜日:9時~16時30分 土曜日:9時~12時
日曜・祝日・年末年始休館
【電話】0146-43-2121
【駐車場】あり
【備考】URL http://uma-furusato.com/
【投稿日】2015年07月30日(木)【投稿者】たびらい編集部