旧ロシア領事館/函館市
【投稿日】2015年07月23日(木)| 北海道発
坂の上に建つ日本最初のロシア領事館

函館山山麓にある「幸坂(さいわいさか)」にひっそりと佇む旧ロシア領事館。日本最初のロシア領事館であり、現在の建物は大火に見舞われた後、明治41年(1908)に再建されたもの。外壁の赤レンガと玄関部に施された白漆喰のコントラストが美しい建物だ。和風の唐破風にビザンチン様式風の柱頭と、和風意匠が取り入れられ独特の存在感を放っている。
日本とロシアは、安政元年(1854)に和親条約を締結。安政5年(1858)、函館に初代ロシア領事・ゴシケーヴィチが着任した。弥生町付近にあった実行寺の中に仮領事館を開設した後、万延元年(1860)、ハリストス正教会の敷地に正式な領事館を開設。しかし、火災で焼失してしまい、明治39年(1906)現在の場所に創建。その直後、再び大火に見舞われ現在の建物となった。昭和19年(1944)まで領事館として使用され、昭和40年(1965)から青少年のための宿泊施設「函館市立道南青年の家」として使われていたが、平成8年(1996)に閉鎖。現在では外観のみ見学可能となっている。
【旧ロシア領事館】
・住所/北海道函館市船見町17-3
・問合せ/0138-21-3396 函館市観光部
・交通/(車)JR函館駅から車で約13分
(電車)JR函館駅から市電5系統「函館どつく前行き」約12分、終点「函館どつく」で下車し、徒歩で約10分
(バス)JR函館駅から停留所「棒二森屋前」まで徒歩約2分、「1系統」に乗車し約20分、終点「高竜寺前」で下車し、徒歩約5分
【投稿日】2015年07月23日(木)【投稿者】たびらい編集部