来々軒(閉店)
【投稿日】2015年05月01日(金)| 北海道発
映画の舞台にもなったクラシカルなラーメン店

平成27年(2015)12月に閉店するまで、約80年間にわたって函館市で愛されてきたラーメン店。「塩ラーメン(650円)」のベースは、豚骨や豚モモのほか企業秘密という食材を約1時間30分~2時間ほど煮込んだもの。煮込む間の時間は寸胴につきっきりで丁寧に灰汁を取る。こうして作られたスープは、丼の底が見えるほど透明。麺は創業から変わらず函館市内の製麺所「岡田製麺」の中細ストレート麺を使っていて、具は自家製チャーシュー2枚にメンマとネギという函館塩ラーメンの王道。口に入れると、函館市民なら子どもの頃から慣れ親しんだ懐かしさを感じる味。常連客には「チャーシューメン(850円)」が人気で、通常のラーメンとは別に用意された大きなチャーシューが4枚トッピングされていた。

当初は洋食店として開店。建物やテーブル、重厚感のある真っ赤なソファなどは、当時のものをそのまま使用しており、店内はレトロな喫茶店のよう。料理の味わいも店の雰囲気もノスタルジックを感じる店だった。
■来々軒 ※現在は閉店済
【住所】北海道函館市末広町16-3
【交通】
車/JR函館駅から車で約5分
電車/JR函館駅から市電2系統「谷地頭行き」または5系統「函館どつく前行き」で約5分、「十字街」で下車し、徒歩で約3分
【投稿日】2015年05月01日(金)【投稿者】たびらい編集部