翼を開くとなんと約2メートルにもなる天然記念物の尾白鷲

ラムサール条約の登録湿地である釧路湿原は、多くの野鳥の生息地である。天然記念物のタンチョウを始め天然記念物の尾白鷲(オジロワシ)、シマフクロウなどが生息している。
尾白鷲は、タカ科オジロワシ属に分類される鳥類だ。全長が約85センチ、翼を開くと約2メートルにもなる大きな鳥だ。全身は褐色の羽毛で覆われていて、尾羽12枚で短く白い。尾が白いことからこの名前がつけられた。虹彩は淡黄色でくちばしや後肢は黄色い。幼鳥の頃は、全身が褐色や黒褐色の羽毛で被われており、上面や下雨覆に白い斑紋、尾羽に褐色の斑紋が入っている。
日本には主に基亜種が冬にやってくる。しかし、北海道北部および東部では周年生息する個体もいる。北海道内で越冬する尾白鷲は約1700羽(うち、つがい約140組)といわれている。