1990年代から北海道で見かけるようになった実はカラスよりも頭がいい鳥

頭部や尾っぽは黒色で、羽先と腹部が白い「カササギ」。以前より日本にいた鳥でなく外来種で、現在では本州一部で繁殖。北海道にも平成2年(1990)から室蘭市や苫小牧市に生息。海岸付近の農耕地や干拓地、木々が生い茂る林に面した市街地などを生息場所としている。民家近くにも巣を作り、5月になると電柱や高圧線の鉄塔とか煙突に、木の枝をかさねたカササギの巣を発見することができる。
「かしゃ、かしゃ、かしゃ」というユーモラスな声で鳴くので、姿が見えなくてもカササギだと分かる。北海道は突然カササギの生活の場所となったが、その理由はまだわかっておらず、貨物船の船員の飼っていたものが逃げた、大陸から渡ってきたなど、さまざまな説がある。
人間にとってはイナゴなどの田畑を荒らす害虫を食べてくれるので益鳥とされており、他にも木の実や穀物なども食べるという。また、カササギの特徴として他の鳥に比べ非常に脳が大きく、実験では鏡を認識した。子どもや年寄りを怖がることはないが、若者は警戒するという識別もできるとのこと。現在のハシブトカラスやハシボソカラス以上に頭の良い鳥なのかもしれない。