1. ホシガラス

ホシガラス

【投稿日】2013年07月14日(日)| 北海道発

昔から登山者には「岳鴉」の名で親しまれた鳥

ホシガラス

カラスというと真っ黒な体をイメージするが、この「ホシガラス」はそうではない。黒いのは頭のてっぺんと羽と尾で、それ以外の顔から首、胴体や腹部には白い斑点が散らばっている。北海道以外の本州でも見ることが可能だが、標高1500メートル高山帯の針葉樹林を生息場にしている鳥で、冬場はやや標高が低いところにもおりてくるが、通常のカラスのように街で出会うということはない。

ホシガラスはカラス同様、雑食性がつよく、魚や昆虫、鳥の卵や雛、などなんでも食べるが特にハイマツの実には目がないそうだ。ハイマツの実をくわえたホシガラスの写真を見たことがあるが、なんだか細いくちばしにむりやりくわえているといった感じで結構ユーモラスである。実がなる9月ごろはハイマツが生い茂る山々でたくさんのホシガラスを見ることができる。なんでもホシガラスはこのハイマツの実を冬の食料にもしているそうで、岩場や枯れ木の下などに貯めておき少しずつ食べるのだそう。だが、食べられなかったハイマツの実はその場所で新しい芽をだし、ホシガラスはハイマツを増やす役割も担っている。

ホシガラスを見ることができるシーズンは、ちょうど登山やハイキングシーズンにかさなり、ホシガラスを見るチャンスもたくさんあるだろうと思う。登山者には昔から「岳鴉」という名で親しまれてきた鳥でもある。「がぁー、がぁー」というしわがれた声が聞こえれば、それはホシガラスだ。

【投稿日】2013年07月14日(日)【投稿者】たびらい編集部

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