1. シマフクロウ

シマフクロウ

【投稿日】2013年06月18日(火)| 北海道発

シマフクロウは北海道の守護神

北海道は、シマフクロウの保護に力を入れている。

北海道にしか生息していない、昭和46年(1971)に国指定天然記念物となったフクロウがいる。北海道の先住民族であるアイヌに、守護神として「コロトコタンカムイ」と呼ばれるシマフクロウだ。灰褐色の体と、頭に生えている耳の様な長い羽毛が特徴で、翼を広げると180センチを越えることもある、世界最大級のフクロウ。

20世紀初頭までは、シマフクロウは北海道全域に分布していた。しかし大木に巣を作るシマフクロウは、森林伐採が進み巣を作れる木が減少していった。また、主食である魚が河川改修や砂防ダム建設により餌の魚類が減っていった。年々シマフクロウの生息地は減り続け、生息数は約140羽ほど。現在も上昇傾向は見られず、指定天然記念物の他、環境省レッドリスト絶滅危惧IA 類、IUCN絶滅危惧種、希少野生動植物種に指定されている。

北海道では、シマフクロウを守るためにさまざまな取り組みを始めている。平成5年(1993)にシマフクロウを増やす会が釧路管内浜中町に発足。シマフクロウ基金も作られた。生態の調査も北海道が最先端だと言われており、釧路市動物園にある日本で唯一のシマフクロウ保護育成センターでは何度も繁殖や人工ふ化を成功させている。

【投稿日】2013年06月18日(火)【投稿者】たびらい編集部

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