硫黄の香りが立ち込めるミルキーブルーの温泉 オンネトー温泉(雌阿寒温泉)

北海道三大秘湖の一つとされているオンネトーは、別名五色沼とも呼ばれ湖面の色が刻々と変っていく様子を楽しめる。そのオンネトーから約1.6キロの足寄町にオンネトー温泉がある。正式には雌阿寒温泉と言う。
温泉は硫黄泉で、源泉の温度は50~80度、湯の色は湯の花により白濁している。昔からアイヌ民族が利用していた温泉で大正3年(1914)に温泉旅館ができた歴史の古い温泉だ。
針葉樹の原生林の中にあるオンネトー温泉には、「民営国民宿舎 山の宿 野中温泉」と、日帰り入浴施設「野中温泉」がある。これらの宿や施設は独自に自然湧出の源泉を有しており、源泉掛け流しの温泉だ。
どちらの施設も、内湯は釘を1本も使わない総トドマツ造りの湯船が自慢。また、山の宿 野中温泉の露天風呂では満天に輝く星を満喫できる。季節ごとの山菜料理も楽しみの一つだ。
天然記念物「湯の滝」や雌阿寒岳への登山口、「オンネトー」に近いオンネトー温泉だが、周りにコンビニや食事ができる施設はないので注意が必要だ。