長い年月をかけてろ過された、ミネラルたっぷりの清らかな湧き水

「麗峰湧水」とは、利尻町沓形(くつがた)から6キロほど南に下ったところ、道道108号線沿いにある美しい水が湧き出るポイント。利尻島でいくつかある湧き水のポイントの中でも大きな道路沿いにあるためアクセスの良さが好評で、地元人気も高い。夏でも冷たい水が絶えることなく湧き出しており、東屋の下で人々が立ち止まっては、ペットボトルやポリタンクを満たしてゆく光景も多く目にする。
麗峰湧水という名の通り、水の宝庫である利尻島。島の中心にそびえる利尻山に降った雨や雪解け水が地面へと浸透し、約30年という長い年月を経て地上に湧き出したものだ。美しい利尻富士の中でろ過される過程で、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分がたっぷりと水の中にしみ出していき、栄養価の高い水になっていく。
なめらかで飲みやすい水は、飲用としての利用はもちろん、ごはんやコーヒーの味をさらに美味しくする効果があるため、生活用水として利用している人も多い。ミネラル成分のおかげで身体やお肌の調子が良くなるといううれしい副次的効果もある。その湧水が海へ流れ出て、ミネラル分を豊富に吸収して育つことから、利尻の昆布やウニは味が濃くておいしいものになる。