札幌市電 西15丁目/札幌
【投稿日】2013年09月27日(金)| 北海道発
市電廃線跡をたどる約2キロの街歩き

北海道遺産に認定されている路面電車は、長く街の歴史を見続けてきた乗り物だ。定番の観光スポット巡りでは物足りない人におすすめしたいのが、市電廃線跡をたどる旅だ。
現在、札幌市電が運行しているのは西4丁目~すすきの間の約8.4キロだが、戦後の全盛期には札幌市内東西南北を結ぶ路線は総延長25キロを誇った。昭和47年(1972)の札幌オリンピックを機に地下鉄の建設が進む中で、多くの路線が廃止された。市電の歴史に思いを馳せながら散策できるのが、「西15丁目」停留場から円山公園へ向かう道のりだ。
「西4丁目」停留場を出発した市電は、「西15丁目」の停留場がある交差点で左折するが、かつてはそのまま円山まで西に路線が伸びていた。西15丁目停留場で下車して南一条通りを西に進み、札幌医大病院の前を通り過ぎて西20丁目広場に突き当たったところで右に折れて北側の通りに移る。西20丁目広場から伸びる裏参道を歩いて個性的な店が連なる街並を楽しむのもいいし、昔のルートをそのまま、かつて電車通りだった南大通の並木道を歩くのもいい。複合商業施設「マルヤマクラス」を過ぎると、円山公園にたどり着くというルートだ。ここまでの行程は約2キロ。帰りは地下鉄円山公園駅を利用することもでき、アクセスも便利なのがうれしい。
【住所】札幌市中央区南1条西14丁目 地
【交通】市電:西4丁目電停から乗車約6分
【備考】季節や時間帯によるが、概ね6~7分間隔で運行
【投稿日】2013年09月27日(金)【投稿者】たびらい編集部