北海道知事公館/札幌市
【投稿日】2015年09月24日(木)| 北海道発
国の登録有形文化財に指定された洋館や緑豊かな庭園は一見の価値あり

北海道知事公館は、昭和11年(1936)に三井合名会社(三井財閥)の三井別邸新館として建てられたもの。昭和28年(1953)から北海道の所有として、会議や行事に広く使用されている。建物は、ハーフティンバーと呼ばれるイギリスの木造住宅建築様式。銅板葺の切妻屋根や、赤と白のコントラストが鮮やかな外壁、広間の高い天井や出窓など内観もダイナミックな空間構成が楽しめる。
設計したのは、フランス人と言われている。昭和63年(1988)には札幌市「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選ばれ、平成11年(1999)には国の登録有形文化財に指定された。平成13年(2001)にはテレビドラマ「氷点2001」、平成16年(2004)には北海道むかわ町の高齢者による自主制作映画「ラ・リズィエール 田んぼdeファッションショー」の舞台としても活用され、近年も旅番組や教育番組のロケ地に利用されている。
約5.2ヘクタールの広大な敷地は、明治8年(1875)に旧鶴岡藩士族が開墾。当時、この一帯で桑園を経営した名残から、現在もここから北側は「桑園(そうえん)」と呼ばれている。敷地内には北海道美唄出身の安田侃(やすだかん)作の「意心帰」、流政之作の「サキモリ2000」などの彫刻作品が展示。1000年以上前の竪穴住居跡の史跡も残る、憩いの場として親しまれている。
敷地内北側の道立三岸好太郎美術館、西側・徒歩3分の道立近代美術館の3施設を巡る散策コース「アートフル・ガーデン」もおすすめ。詳しくはスマホの「ふらっと案内」で詳細を紹介している。
【住所】北海道札幌市中央区北1条西16丁目
【問い合わせ】011-611-4221/北海道知事公館
【交通】地下鉄:東西線西18丁目駅から徒歩約5分
JRバス・中央バス道立近代美術館バス停から徒歩約1分
【駐車場】なし
【入館料】無料
【館内見学時間】9時~17時(事前に知事公館へ問い合わせ必要)
【閉館日】土日祝日、12月29日~1月3日
【庭園開放期間】4月29日~11月30日
【庭園開放時間】4月29日~9月30日 8時45分~17時30分
10月1日~31日 8時45分~17時
11月1日~30日 8時45分~16時
【投稿日】2015年09月24日(木)【投稿者】たびらい編集部