小樽運河
【投稿日】2013年07月09日(火)| 北海道発
何度も訪れたくなるノスタルジックな運河

小樽港は北海道開拓の玄関口として発展してきた。大きな船を沖に泊めていた当時は、はしけ(台船)という物を使って荷揚げしていたが、荷量が多くなり、直接倉庫の近くまで入って行けるはしけ用の水路を作った。これが「小樽運河」である。完成は大正12年(1923)。内陸を掘り込んだ運河ではなく、海岸沖合の埋め立てによって造られたため、直線ではなく緩やかに湾曲しているのが特徴。
戦後に時代が移り変わり、港の埠頭岸壁の整備でその役割は終わりを告げる。役目を果たした運河は存在が危ぶまれたが、十数年に及んだ埋め立てを巡る論争の末、昭和61年(1986)に一部を埋め立て。街園や散策路が設置され地元民や観光客を受け入れる現在の姿に生まれ変わった。その後も、63基のガス灯設置や、倉庫として活躍していた石造倉庫群は当時の姿のまま、レストランなどに利用されている。
日が暮れるとガス灯には次々と明かりがともり、石造倉庫群がライトアップされ小樽運河の水面に映し出される。小樽運河の夜景は、日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)にも認定された。時代とともにその姿を変え、小樽の観光名所として有名になった。
【住所】北海道小樽市色内1丁目2
【交通】JR:札幌駅から快速エアポートで32分または普通列車で50分 小樽駅下車徒歩約10分
車:札幌中心部から約40分(札樽自動車道利用)
【駐車場】なし(近隣に有料駐車場あり)
【料金】なし
【投稿日】2013年07月09日(火)【投稿者】たびらい編集部