森繁久彌の主演映画「地の涯に生きるもの」の記念銅像が迎えてくれる

昭和の大俳優である森繁久彌氏主演をつとめた、「地の涯(はて)に生きるもの」は昭和35年(1960)羅臼が舞台となった映画だ。原作は戸川幸夫の「オホーツク老人」。知床半島の番屋で、猫とともに一冬過ごす彦市老人の物語だ。現在のように観光地として開発されていない、原始に近い知床半島が舞台だ。その記念に建てられた、森繁久彌扮するオホーツク老人の銅像がある。銅像には自動ガイダンスも付いているので、映画を知らない世代の人にも楽しむことができるだろう。
昭和45年代(1970)に加藤登紀子氏が歌って大ヒットした「知床旅情」は、森繁久彌氏がこの映画の撮影時に長期滞在した時にできた歌。ロケに協力してくれた羅臼の人たちに感謝を込めて贈ったのだそうだ。公園内にはその「知床旅情」の森繁久彌氏自筆の歌詞が彫られた石碑も設置されている。公園は羅臼漁港の真ん中で広場のようになっており周辺が見渡せる。羅臼漁港を一望することができ、海からの潮風を全身で感じられる。