硫黄山/知床
【投稿日】2013年05月27日(月)| 北海道発
知床の植物が自生しているのも観察できる

知床には平らな土地が少なく、1500メートル級の山々が一列に並ぶ知床連山が半島を縦断している。中でも硫黄山(知床硫黄山)は、知床半島の中央部に位置する、活動的な火山だ。純度の高い融解硫黄を吹き出すことで有名で、かつては硫黄の採掘も行われていた。昭和11年(1936)の噴火では、噴出した硫黄がカムイワッカ川に流れ、河口までを黄金色で埋め尽くしたという。硫黄を噴出した新噴火口では、めずらしい硫黄の針状結晶が見られる。
活火山と言えども現在は休止状態なので、登山も可能。ただし噴気活動はさかんなので、火山ガスが発生していることに留意して臨まなければならない。また、ヒグマもよく出没する地域なので、クマ避けの装備は必須だ。
知床の山に挑む大きな理由の一つに、その地にしかない植物を見られることが挙げられる。山頂付近には自生しているシレトコスミレも見られる。しかし、近年の登山客の増加により、自然の植物が踏まれたりすることも増えている。知床の自然をいつまでも後世に残していくためにも、観光地に訪れる時にはくれぐれも自然への配慮を忘れずに。
【住所】北海道斜里郡斜里町~目梨郡羅臼町
【交通】車:札幌から約6時間30分(道央自動車道 札幌IC→旭川紋別道丸瀬布IC経由)
飛行機:中標津空港から車で約2時間20分(国道334号経由)
【駐車場】カムイワッカ駐車場に2台ほどの駐車スペースのみ(待避所などを利用)
【料金】無料
【投稿日】2013年05月27日(月)【投稿者】たびらい編集部