1. 知床 羅臼八景「熊越の滝」

知床 羅臼八景「熊越の滝」

【投稿日】2013年05月27日(月)| 北海道発

母熊の愛が逸話として残る滝

熊越の滝

熊越の滝は羅臼八景の一つに数えられており、国道334号線を知床峠に向かう途中から、歩いて20分ほどの位置にある。滝まで400メートルの遊歩道は木々が茂り様々な野草や野の花、野生動物の痕跡を見ることができる。途中には樹齢200年以上のダケカンバやミズナラの巨木もそびえたっている。

滝は落差8メートルで水量が多く幅広い。夏は周りに茂る木々の深緑とのコントラストを楽しめる。展望台からも見えるが、木々で見えない場合は滝の付近まで降りることも可能。冬は、水量こそ少なくなるものの雪景色と滝の白さ、岩と水面の黒さの対比が作り出す水墨画のような情景が人気だ。

羅臼ビジターセンターに先に立ち寄れば詳しい地図がもらえる。遊歩道は整備されているが山道なので夏は蚊やダニに食われないように虫除け対策が必要。冬はスノーシューが必要になるので忘れずに。ウトロ方面へ向かって約1キロ歩くと、左側に遊歩道の入り口の小さな看板が出ているので見落とさないように気を付けよう。

この滝の由来についてはこんな逸話が残っている。昔、ある猟師が熊の親子をしとめようと追いかけてこの滝までたどり着いた。追いつめられたことを悟った母熊は我が子だけでも逃がそうと、この滝の上に子熊を押し上げたのだ。その姿を見た猟師は母子の愛に感動し、その熊を見逃すことにした。それから羅臼の熊は人を襲わなくなったと言われている。その話の通り、この周辺はヒグマの生息地だ。現代の熊は人を怖がらないので、クマスプレー(ビジターセンターで有料貸し出し有)や熊除け鈴の用意をして行くことをおすすめする。

【住所】北海道目梨郡羅臼町国有林230林班
【交通】車:札幌から約6時間30分(道央自動車道 札幌IC→丸瀬布IC経由)
    飛行機:中標津空港から車で約1時間20分(国道335号経由)
    JR:根室本線釧路駅から阿寒バス羅臼行きで3時間35分、終点下車タクシーで約5分
【駐車場】なし(熊の湯露天風呂駐車場から徒歩20分)
【料金】無料


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【投稿日】2013年05月27日(月)【投稿者】たびらい編集部

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