ヨウシペツの滝/知床
【投稿日】2013年05月27日(月)| 北海道発
山の裂け目から光とともに流れ落ちる美しい滝

自然遺産である知床には滝が多い。ただ数が多いだけではなく、滝ひとつひとつに個性がある。知床八景にも滝がいくつかあげられているが、その中でも有名な「カムイワッカ湯の滝」は、川全体が温泉になっており、流れる温かい水の中を歩くことができる。
そして、カムイワッカの滝ほど有名ではないが、同じように温泉成分である硫黄が含まれた水が流れる美しい滝がある。その名を「ヨウシペツの滝」と言い、別名「硫黄川の滝」と呼ばれる。アイヌ語を語源とする名前の「ヨウシペツ」は、「いつもそこで獲物を狙い突きするところ」という意味。獲物とはアザラシのことを指しており、オホーツクのアイヌの人たちにとってアザラシは重要な食料源だったのだ。
この滝は切り立った断崖を海に向かって流れているため、海からじゃないと全貌を見ることができない。そのためには観光船でのクルーズを利用する必要がある。山の間を悠然と流れるヨウシペツの滝。滝に含まれる硫黄の成分で、滝の水が流れ落ちる岩肌や付近の海は独特の色をしている。
【住所】北海道斜里町大字遠音別村字岩尾別
【交通】車:札幌から約6時間(道央自動車道 札幌IC→丸瀬布IC経由)
JR:釧網本線知床斜里駅から斜里バスウトロ温泉ターミナル行きで1時間 終点下車、タクシーで約20分
【駐車場】クルーザー乗り場にあり(無料)
【料金】観光船有料
【投稿日】2013年05月27日(月)【投稿者】たびらい編集部