1. はるゆたか/江別市

はるゆたか/江別市

【投稿日】2013年08月26日(月)| 北海道発

幻の小麦と呼ばれる「はるゆたか」は美味しくて、独特のモチモチ食感が魅力

「はるゆたか」の収穫

独特のモチモチした食感が特徴の「はるゆたか」。ホームベーカリーの普及に伴い、一般家庭でもその名を知る人が多くなった。幻の小麦と呼ばれている。そのはるゆたかのほとんどを生産しているのが江別市。北海道でも珍しい強力粉系の小麦を多く作っている土地柄だ。強力粉は北海道の小麦生産の約1%未満にとどまるが、その貴重な強力粉系の小麦の生産の3分の1を江別市が生産している。

はるゆたかは国産の小麦としては初めてパンにできるほどタンパクの多い小麦だった。反面、栽培期間の短さや収穫期の天候不順の影響を受けやすく、病気にも弱かったため一時生産が中止されそうになる。しかし、全国からの熱望する声に押され研究が続き、地元企業江別製粉株式会社の後押しにより、江別麦の会の片岡弘正氏が雪が降る直前に種をまくことによって翌年しっかりとした芽を出すことを突き止めた。こうして生産の安定に成功し、江別市内で多く生産されるようなったのだ。

さらに平成16年(2004)、株式会社菊水により江別の地域ブランドラーメンである「江別小麦めん」が登場する。はるゆたかの魅力を引き出したすべりとモチモチしたコシのある麺だ。江別市内では江別小麦めんを使ったラーメンを食べさせてくれるお店が20軒ほどあり、市外からも客が訪れるほどの人気だ。また、はるゆたかを使ったビール、江別麦酒も登場。小麦がもたらすほのかな酸味と甘味のバランスがとても良いと女性に人気のホワイトビールになっている。

【住所】北海道江別市
【交通】JR:札幌駅から区間快速いしかりライナーで江別駅まで約20分
    車:札幌中心部から約35分(道道626号利用)

【投稿日】2013年08月26日(月)【投稿者】たびらい編集部

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