札幌黄
【投稿日】2013年07月09日(火)| 北海道発
加熱料理がオススメ。味が濃くて甘みが強い「札幌黄」

「札幌黄(さっぽろき、さっぽろきい)」は知る人ぞ知るタマネギの品種。昔からある在来種で、札幌特産のタマネギとして明治ころから栽培されてきた。最盛期には海外にも輸出されていたが、病気に弱い、収穫すると形が不揃いのものが多い、長期保存にむかないなどの理由で生産が少なくなっていった。今ではほとんどの生産者は品種改良によって生まれた生産効率がよいタマネギを作り、市場にも流通する数が少ないので、幻のタマネギと言われるようになった。
そんな幻のタマネギは肉厚で柔らかくジューシー。生で食べると辛味が強いが、加熱調理をするとその辛味は消えて甘さが増すのが特徴だ。おすすめなのが、カレー、肉じゃが、ポトフなど。煮込み料理はタマネギの味が濃くなり甘みが増すので、普段とはまた違ったおいしさになる。
ここ最近、生産を拡大しようと行政や団体がさまざまな取り組みを行っている。札幌東区役所は札幌黄についてまとめた小冊子「札幌黄物語」を作成。みんなで盛り上げ、まちづくりに活かしていこうと、PR事業に取り組んでいる。また生産者、事業者、消費者が一体となって盛りあげようと「札幌黄ふぁんくらぶ」が設立。札幌黄を扱っている飲食店やイベント情報をメールマガジンで配信するなど、その魅力を伝える活動を行っている。
【住所】北海道札幌市
【交通】飛行機:新千歳空港から車で約1時間(道央自動車道 千歳IC→札幌市内ICへ)
JR:新千歳空港駅から快速エアポート利用で札幌駅まで約40分
【投稿日】2013年07月09日(火)【投稿者】たびらい編集部