沙流川(さるがわ)と鵡川(むかわ)は、古来よりアイヌの人々が「夫婦川」と呼んでいました。二つの川は、日高山脈を源流としており、流れの穏やかな鵡川は「女の川」、たくましく流れる様子から沙流川は「男の川」と呼ばれ、二つ揃って「夫婦川」と言われていたそうです。沙流川(さるがわ)は、流域面積1,350平方kmの一級河川で、水深の浅いところでは川底が見えるほど、水質が高く、国土交通省の水質調査で日本一に選出されています。上流部では豊かな森林に囲まれた美しい渓谷があり、春~秋にかけて季節の変化に合わせて違った景色を見せてくれます。
鵡川は、流域面積1,270平方kmの一級河川で、流域の8割以上が森林に覆われており、ラフティング中も自然景観を楽しむことができます。また、北海道特有の魚種であるシシャモや、サケが遡上、産卵する河川であり、「豊漁の川」としても知られています。鵡川という名の由来は諸説ありますが、アイヌ語の「ムカ」(水の湧く)などから、現在の鵡川になったという言われております。