京都発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
京都の夏の避暑地としても人気の貴船・鞍馬エリアへ。 水の神様を祀る貴船神社を参り、老舗の和菓子を楽しんでから、山道を抜けて約30分で大原へと抜ける。 知る人ぞ知る名寺を訪ねてから、大原の味覚を土産に。
JR京都駅から徒歩圏内でレンタカーを借りられる店舗は多数あり。 いずれもコンパクトな定員4人前後のレンタカーから、8人定員のグループ旅行向きレンタカーまで幅広く用意。 出発は京都駅だが、帰りは京都駅以外の駅を利用する場合は乗り捨て可能プランもある。
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全国450社ある貴船神社の総本社。 水の神様を祀ることから、「きぶね」と濁らずに「きふね」と読む。 また、万物のエネルギーが生じる根源という意味から「気生根」という記述もあり、境内一帯にピンと張り詰めるような澄んだ空気が張り詰める。 今から1,000年以上前、ここを訪れた和泉式部が不和となった夫との復縁祈願に成就したという伝説があり、縁結びの神様としても知られる。
社殿は3つに分かれており、本宮、奥宮、結社(中宮)と順に参るのが正しいという。 本宮では、社務所で手に入る紙を霊水に浸して吉凶を占うおみくじ・水占(みずうら)が若い女性に人気。
本宮から北へ約300m、杉木立の参道の奥にひっそり佇む奥宮。 境内には、御神木として大事にされる連理の杉があり、2本の枝が連なった杉と楓の木が夫婦や男女の仲がよいことに例えられる。
絶景ポイント 貴船川
芹生峠を源として、貴船を流れて鞍馬川に合流する川。 夏には「貴船の川床」が開かれ、川の真上に床机を敷いたお座敷で京料理に舌鼓を打ちながら涼をとる人々で賑わう。 濁りのない清流と心地よい瀬音に、まるで心身ともに洗われるかのよう。
鞍馬駅のほど近くにある、伝統製法で手作りする老舗和菓子店。 名物の「牛若餅」は、芦生で手積みした栃の実を粉末にして餅につき込み、中にこしあんを包んだ素朴な味わい。 その昔、もち米が貴重だった頃に考案されたアイディアの和菓子で、不老長寿の餅として今も親しまれている。 店内は甘味処になっており、牛若餅とおうすのセットや、うどん・蕎麦などの軽食も楽しめる。
牛若餅だけでなく、ジェラートや甘酒まですべて手作りが信条。 冬には牛若餅の生地を使った栃ぜんざいが人気。 創業以来の変わらぬもてなしが観光客を喜ばせてくれる。
11月半ばから12月初旬頃までの紅葉のシーズンには、牛若餅を土産として求める人の行列がずらりとできる。 冬の鞍馬は観光客が少ないが、杉木立にふわっと雪帽子をかぶる冬の朝も実に美しい。
大原をさらに北へ、古知谷の山深いなかに佇む阿弥陀寺。 中国風の山門が目印で、ここから20分ほどなだらかな登りが続く参道はのんびり歩きたいところ。 夏には新緑が爽やかで、秋には燃える紅葉が美しい。 本堂の前には小さな庭園が広がり、畳に座して眺める景色もまた格別。 本堂には、重文である木像阿弥陀如来坐像「植髪の尊像」と呼ばれる弾誓上人の自作の像が安置されている。
山門から長く延びる参道を歩いていくと、苔むした石垣に建つ、山城のような造りの建物に目を奪われる。 ここから石段を登って本堂へ。 本堂の奥には、この寺を開基した弾誓上人のミイラ仏を納めた石窟がある。
参道の両側にそびえる杉の古木が清々しく、苔むす緑もつややか。 道すがら、実相の滝と呼ばれる小さな滝に耳を澄ませたり、樹齢800年というタカオカエデの古木を見上げたりと、癒やしの風景がたくさん。
旬の新鮮野菜がずらりと並ぶ「旬菜市場」、つきたて餅を製造販売する「もちの館」、地元のお母さんが手作りするレストラン「花むらさき」を併設した里の駅。 毎週日曜の朝6時からは、駐車場で「大原ふれあい朝市」が実施され、大原の朝どれ野菜を中心に、鯖寿司や漬物などの加工品、たこ焼きやうどん・そばといった食べもの屋台まで軒を連ね、たくさんの人で賑わう。
大原と近郊農村でとれた旬の野菜や卵などを扱う「旬菜市場」。 とれたての商品とともに生産者の顔写真入りの出荷者シートにてプロフィールを表示しており、安心して購入できる。 出荷者シートの一番下には、出荷者さんからのメッセージが書かれており、野菜に対する思いやこだわりが書かれている。 お気に入りの農家さんがいるリピーターも多い。
大原産のもち米を中心に国産100%を使い、毎朝こだわりの杵つきの製法で仕上げる餅工房。 餅に包まれたあんも手作りで、朝からコトコトと炊きあげる。 餅のきめが細かく、とろけるような食感が魅力。
緑豊かな大原の山あいにある、創業110年を誇る京漬物の老舗。 裏の自社農園で育つ紫蘇を乳酸発酵させて作る伝統の志ば漬を、見て、食して、楽しむことができる。 売場には、鼻に抜けるような爽やかな酸味の志ば漬のほか、約30種類の京漬物がずらり。 併設された工場では袋詰めの過程を見学できるほか、レストランではアツアツの炊きたてごはんと共に志ば漬を味わえる。
店内では、茄子と紫蘇の相乗効果で鮮やかな赤紫に染まった志ば漬の試食もできる。 併設のレストランでは、かまどで炊いた京丹波産のコシヒカリ100%の炊きたてごはんと京漬物を味わえる定食をどうぞ。
ここだけで味わえる、紫蘇のソフトクリームも楽しみのひとつ。 口の中いっぱいに爽やかな紫蘇の香りとミルクのコクが広がり、さっぱりした甘みなのであとを引くおいしさ。
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中央自動車道を八王子で降りると、その先には奥多摩の深き山々が待っている。 そこは都心とは違った東京の別の顔が見られる自然の世界。 「氷川小橋」で川のせせらぎと戯れた後は、「丹三郎」で絶品のそばを堪能。 奥多摩湖周辺を散策し、日原鍾乳洞で自然の神秘に触れよう。
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