京都発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
夏のドライブに、ひと味違う京都を紹介。 まずは奥嵯峨のとっておきの茶屋でひと息いれて、鈴虫の鳴く寺で願いごと。 さらに縁結びのパワースポットへも。 農村の恵みを体と舌で存分に楽しんだら、最後は温泉でさっぱり。 文/金森由利香
JR京都駅から徒歩圏内でレンタカーを借りられる店舗は多数あり。 いずれもコンパクトな定員4人前後のレンタカーから、8人定員のグループ旅行向きレンタカーまで幅広く用意。 出発は京都駅だが、帰りは京都駅以外の駅を利用する場合は乗り捨て可能プランもある。
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嵐山のさらに奥、嵯峨鳥居本にある平野屋の名物「志んこ」は、米粉で作った細長いだんごを愛宕神社へ続く山道をイメージしてねじり、きなこと黒砂糖をまぶしたもの。 なめらかな志んこと、ツブツブした黒砂糖の食感が絶妙だ。 木の枝を削った楊枝と、黄な粉をすくうために添えられたツバキの葉に山里の風情が漂う。
茶屋の他にも鮎問屋を営んでいた平野屋では、現在も春は山菜や筍、夏は鮎、秋は松茸、冬はぼたん鍋など四季折々のコース料理(要予約)が味わえる。 料理も絶品だが、おかみさんのもてなしもここの名物だ。
約400年も前から「一の鳥居」の茶屋として親しまれてきた平野屋。 火の用心の神として信仰を集めた愛宕神社へは、一の鳥居からさらに山道を登らねばならない。 時が止まったような静かなこの場所は、京都市街より約3℃も気温が低い。
絶景ポイント 鳥居本の街並み
愛宕神社の門前町として発展した鳥居本には、今も町家風の民家や茅葺きの農家が残されている。 その風情ある街並みは昭和54年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、町並み保存館(電話075-864-2406)も整備されている。
恋愛成就・縁結びなどの願いごとを叶えてくれると、若い女性に評判の鈴虫寺。 山門脇に立つ幸福地蔵は日本で唯一ワラジを履いているそうで、私たちの所まで願いを叶え、救いの手をさしのべるために歩いて来てくれるのだとか。 黄色い「幸福御守」を両手にはさんで、願いをひとつだけ心の中で唱えたら、御守はいつも身近に置いておく。 願いが叶ったら必ずお礼参りをしよう。
8代目住職が「鈴虫は短い命を精一杯燃やして鳴いている、それを聞いてもらいたい」と、30年近くかけて卵の温度管理などの研究を重ね、一年中鈴虫を飼育することに成功。 本来の華厳寺という名よりも、鈴虫寺という名で親しまれている。
鈴虫寺では、仏教のことや日常の心の持ち方などについて説法を行っている。 たくさんの鈴虫が並ぶ書院で、涼しげな虫の音色と親しみやすい語り口の説法を、茶を飲みながら聞くことができる。
島根県の出雲大社より歴史が古く「元出雲」とも呼ばれる丹波國一之宮の出雲大神宮。 祭神はオオクニヌシノミコトと妻ミホツヒメノミコト。 長寿、縁結び、金運にご利益があり、地元の人からは「出雲さん」と親しまれている。 左右対称に反り返った、檜皮葺の屋根が美しい本殿は国の重要文化財。 本殿の奥とご神体山には2か所の巨岩の磐座(いわくら)があり、厳かな雰囲気に包まれている。
古くから流れ続けている「真名井の水」は、ありがたいご神水として人々に崇められてきた。 ミネラルがバランスよく含まれた水は自然界では珍しいそうで、理想的な「うまい水」として、多くの人が汲みに訪れる。
出雲大神宮は恋愛のパワースポットとしても有名で、ハート型の絵馬も用意されている。 毎月第4日曜に行われるえんむすびまつりでは、絵馬掛所の前にある夫婦岩に本殿で祈祷した赤い紐を結んで、良縁を願う。
氷室の郷では、農園でのいちご狩り、夏野菜の収穫体験のほか、ジャガイモ掘り体験が親子連れに人気。 また味噌作り・パン作りなどの食の体験をはじめ、はがきが作れる紙すき、陶芸、木工などのクラフト体験ができる。 体験はいずれのメニューも1,000円前後で参加できるが、5人(※体験によって異なる)以上のグループでの予約が必要。
ふれあいダチョウ園のダチョウたちは、氷室の郷のマスコット的存在。 背丈は2m以上、体重は100kg以上と大きいが、丸い目がかわいくて人なつこい。 8時~9時、13時~15時の食事時間に、えさやり体験(要予約)もできる。
広大な敷地に草木工房、農食館、田園ホールや農園などが点在する氷室の郷。 芝生が広がる広場では、毎週土曜日の午前中に地元の農家が育てた無農薬野菜を販売する「新鮮・やぎの朝採り市」が開かれている。
京都縦貫自動車道の園部インターの近くにある道の駅・京都新光悦村では、地元産の農産物や加工品などが販売されている。 駅長オススメシールが貼られた「新光悦もち」は、すべて園部産。 京都の老舗和菓子店などでも使用される最高級のもち米として高く評価されている『新羽二重糯』を使用している。 地元の女性グループが作った巻き寿司なども人気。 丹波の黒豆や栗を使った菓子も多数そろい、みやげ選びに迷うほど。 特産品・お土産として、良質な材木や手作りの陶製品のアクセサリーなども販売している。
こちらの一番人気は、丹波盆地のきれいな水と、昼夜の温度差が育てた美味しい温心米。 れんげ米、そのべすこやか米、こしひかり、きぬあかりなどから好みで選べる。 土・日曜は、地元で採れた旬の野菜が並ぶ朝市でにぎわう。
絶景ポイント 通天湖
周囲を深い緑に囲まれた静かな雰囲気の通天湖。 標高が高いため、市街地より気温が約5℃も低い。 昭和17年に造られたダム湖で、ボートや桟橋からルアー、フライフィッシングなどが楽しめる釣りスポットとして知られている。
温泉、宿泊、食事、遊びがそろった高原スパリゾート。 温泉本館には大浴場のほか、ジャグジー湯や4種類のサウナが楽しめるバーデゾーン、自然の開放感にひたれる露天風呂、一年中泳げる温水プールなどがある。 大浴場以外は水着着用なので、家族やカップルが一緒に入れるのもうれしいポイント。
必要な道具や材料はすべて用意され、手ぶらで利用できる高原バーベキューは3月下旬~11月下旬まで展開。 厳選素材のステーキやダッチオーブン仕立てのローストチキン、生地を炭火で焼き上げる焚き火パン、外側をカリッと焼いて食べるメガマシュマロなど、幅広いメニューをご用意。 雨の日でも屋根付きの席完備で安心。 豊かな自然に囲まれて、厳選素材の持つ最高のバーベキューを楽しめる。
ゼロ戦の展示や、プラネタリウムなど、世界のカブトムシ・クワガタが集まる特別スペースなど、アクティビティが充実した「ポテポテパーク」。 遊び疲れたらパーク内のカフェベーカリー・ガーデンズへ。 しっとりふわふわの特製ケーキは、美山牛乳をはじめとする、新鮮で味わい深い地元食材をつかって、パティシエがひとつひとつ焼き上げている。 高原チーズケーキや湯上りプリンが人気で、それぞれテイクアウトもできる。
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中央自動車道を八王子で降りると、その先には奥多摩の深き山々が待っている。 そこは都心とは違った東京の別の顔が見られる自然の世界。 「氷川小橋」で川のせせらぎと戯れた後は、「丹三郎」で絶品のそばを堪能。 奥多摩湖周辺を散策し、日原鍾乳洞で自然の神秘に触れよう。
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