熊本発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
JR阿蘇駅を出発し、自然美豊かなやまなみハイウェイの絶景ドライブ。 池山水源、瀬の本高原の自然に癒されたら、黒川温泉郷へ。 まずは豆腐料理でお腹を満たし、入湯手形を使って3つの露天風呂を楽しもう。 文/寺脇あゆ子
ななつ星in九州や特急列車が停車する、阿蘇市の中心にある駅。 徒歩2分の場所にトヨタレンタカーの営業所がある。 営業所で手続をして借り出し、返却は同じ営業所または別の営業所で行う。 軽自動車からワゴン、エコカーまであらゆる車種が揃う。
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絶景ポイント やまなみハイウェイ
国道57号線からJR宮地駅前を左折。 県道11号線に入るとやまなみハイウェイがスタート。 かつては有料道路だったが、平成6(1994)年に無料開放された。 阿蘇市街を抜けしばらくすると、阿蘇谷と外輪山を望む城山展望所がある。 四季折々の景色を満喫できる絶景ルート。
やまなみハイウェイから一般道に入って約10分。 環境省が選定した「日本の名水100選」の一つである「池山水源」に到着。 駐車場のそばにも水汲み場があり観光客で賑わっているが、樹齢200年を超える樹木が茂る水源まで歩いてみよう。 涌き出す水は毎分30t。 湧水池の中央には2体の水神様が祀られていて、神秘的な雰囲気。 近年はパワースポットとしても注目を集めている。
標高780m。 樹齢200年ともいわれる樹木が生い茂り、夏でもひんやり涼しさを感じる。 石造りのアーチ橋を渡り湧水池へ。 その透明度と水量の豊富さに感動!
駐車場から湧水池までの道中には、池山水源の名水を引き、九州ではめずらしいイワナを養殖する「池山水源淡水魚センター」(12月30日から4月中旬頃は休業)がある。
標高600mから800mの高原地帯。 南に阿蘇五岳、北にくじゅう連山を望むことができ、「熊本緑の百景」第1位に選ばれた。 阿蘇と湯布院を結ぶ「やまなみハイウェイ」のほぼ中間地点にある「瀬の本レストハウス」をはじめ、展望レストランや宿泊施設などが点在。 ここから黒川温泉へと向かう国道442号線沿いには、江戸時代、参勤交代の道として使われていたおよそ1kmの松の並木道が続く。
四季折々の表情が楽しめる「瀬の本高原」。 9月から11月にかけての秋シーズンは、穂波が美しいススキの草原があらわれ、周辺一帯を黄金色に染めてゆく。
真っ赤な屋根が目印の「瀬の本レストハウス」。 瀬の本高原を一望する展望レストランやオートキャンプ場のほか、みやげもの店やガソリンスタンドなどもあり、ドライブの途中に重宝する立ち寄りスポット。
黒川温泉郷に入り「ふれあい広場駐車場」に車をとめたら、すぐ近くにある「とうふ吉祥」へ。 選び抜いた大豆、天然にがり、筑後川の原流水でつくり上げた「吉祥」の豆腐は、少し固めで大豆本来の味を感じる素朴な味わい。 しっとりと落ち着いた雰囲気で、滋味溢れる豆腐料理を味わうことができる。 敷地内には団子や豆乳ソフトを販売するコーナーもあり、湯めぐりの途中に立ち寄るのもおすすめ。
のんびりくつろげる座敷の囲炉裏を囲んで豆腐料理が楽しめる。 山里の風情を感じながら、身体にやさしい豆腐料理をいただく贅沢な旅のひととき。
この地方の祝事仏事で食されていた御膳をベースにした「とうふ定食」は、松竹梅の3種類(写真は「とうふ定食(梅)」)。 夏は冷奴、冬は湯豆腐と田楽など季節により内容が変わる。
「黒川一旅館」の合言葉のもと、街を一つの旅館と考え、さまざまな取り組みを行なう黒川温泉。 昭和61(1986)年にはじまった「入湯手形」もその一つ。 20軒以上ある露天風呂のなかから3か所の温泉に入ることができるほか、この「入湯手形」を見せると、みやげもの店や飲食店でさまざまな特典が受けられる「手形DEまちめぐり」を実施。 写真は旅館「山みず木」の露天風呂「幽谷の湯」(「入湯手形」で入浴可能)。
「入湯手形」は各旅館または旅館組合にて販売。 各旅館のフロントに持って行き、スタンプを押してもらって入浴する。
黒川温泉郷に点在する旅館の温泉は、それぞれに泉質の異なる温泉源を持ち、効能もそれぞれに異なる。 泉質によって順番を考えて入浴することで、より効果的な湯めぐりができるのも嬉しい。
黒川温泉での露天風呂めぐりの途中、ちょっと小腹が空いたときや、みやげにおすすめのどらやき専門店。 温泉街の中心部にあり、浴衣姿の観光客が目の前のいご坂を行き来している様子もまた、温泉街ならではの風情がある。 一枚一枚手焼きで焼き上げた皮で、5種類から選べるオリジナルの餡の大福餅と、北海道産の大納言でつくった特製黒餡をサンドした「どらどらバーガー」が人気だ。
「どらどらバーガー」に包み込むオリジナルの餡は、阿蘇小国ジャージーや抹茶、デコポンなど5種類。 湯上がりには、ひんやり「どらどらアイス」もおすすめ。
全国区のテレビや情報誌でも取り上げられ、人気を集める「どらどらバーガー」や「どらどらアイス」のほかにも、「栗羹」(9~3月期間限定)や「いご坂まんじゅう」など、多種多彩な和菓子がそろう。
黒川温泉周辺で採れた自然の素材や、オーナーが育てる季節の花々を用いたオリジナル雑貨を中心に、森の妖精「もりぞう」グッズ、布製品、革製品、木工品、陶磁器など、手作りならではのぬくもりを感じる雑貨が並ぶ。 店内では雑貨のハンドメイド体験も可能。 黒川温泉の自然を詰め込み、自らの手でつくる世界に一つだけの作品は、旅の良き思い出になるに違いない。
「雑貨来風」のオーナー北里里恵子さんが界隈で集めてきた木の枝や実などを使ってつくる工芸品は、一つとして同じものがない。 一つ一つじっくり見ながら、お気に入りの作品を見つけよう。
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湯けむりが立ち上る温泉街からスタートし、足湯に浸かりながら絶景を眺める。 温泉の蒸気を利用した蒸し釜料理を堪能した後は、クルーズ船に乗り定住する野生のイルカを鑑賞。 最後は谷水棚田や鮎帰りの滝から自然のパワーをもらう。
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