丹波の花と紅葉を訪ねる ~恐竜時代や江戸時代にタイムスリップ~

加古川上流にある県東部の丹波市を旅する。
まずは山南地域の渓谷にある川代公園と、恐竜の化石が見られるちーたんの館へ。
続いて、江戸時代に陣屋が置かれた柏原地域や、氷上地域の植野記念美術館に立ち寄りながら北上。
丹波最北の青垣地域では、そばがおいしい道の駅や、紅葉に包まれた高源寺を訪ねる。
文/はるのいづみ

コース概要
走行距離
片道・約106km
走行時間
片道・約2時間20分
有料道路料金
片道・3,210円
ベストシーズン
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START JR新神戸駅

12 428 354*17
JR新神戸駅

山陽新幹線新神戸駅は新幹線利用での神戸の玄関口。
駅周辺には、トヨタ、オリックス、タイムズカーレンタルなど各社の営業所がある。
基本的にコンパクトカーからワゴンまで、旅行のスタイルに合わせたレンタカーがそろっている。

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ルート
阪神高速、六甲北有料道路、舞鶴若狭道、県道77号
距離・所要時間
約66.2km、1時間8分
川代渓谷

絶景ポイント 川代渓谷

篠山川に沿った東西約4キロの渓谷で、その崖の上を県道77号が走っている。
道の両側にソメイヨシノが植わっており、4月上旬〜中旬は桜のトンネルがいつくもできる。

1 川代公園

133 868 896*62
川代公園

太古の昔に篠山盆地から流れ出た篠山川が谷を削ってできたとされる川代渓谷の西端に、平成8年に完成。
奇岩怪石と清流、川岸のサクラやカエデが織り成す絶景を間近に楽しめ、ドライブの休憩にぴったりだ。
約6,500平方メートルの敷地内には、ジャンボ吊り橋や遊歩道、要予約・無料のキャンプ場とバーベキュー広場などがある。

ジャンボ吊り橋

トイレやキャンプサイトへは全長約90mのジャンボ吊り橋を渡らねばならず、ちょっとしたスリルが味わえる。
水辺まで下りると、岩の凹みにひっかかった小石が長い間、水によって回転してできたポットホールが見られる。

遊歩道

県道77号と渓流の間には500mほどの遊歩道が整備されている。
サクラ、サルスベリ、カエデなどが植栽されており、四季折々の景観が楽しめる。
ここから約700m下流には、恐竜の化石が発見された発掘現場がある。

住所
兵庫県丹波市山南町上滝
電話
0795-88-5115
(丹波市役所 観光課)
営業時間
入場自由
駐車場
無料
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ルート
県道77号
距離・所要時間
約8.1km、10分

2 丹波竜化石工房ちーたんの館

133 859 470*50
丹波竜化石工房「ちーたんの館」

平成18年8月に篠山川で恐竜の化石が発見されて以来、今も続く調査の様子や復元模型を展示紹介、化石のクリーニング作業も見られる施設。
現在、「丹波竜」の愛称で呼ばれる国内最大級の大型の植物食恐竜をはじめ、ティラノサウルス類や鎧竜類、テリジノサウルス類、ディノニコサウルス類、カエルなど様々な化石が見つかっており、1億1千万年前の世界がひも解かれようとしている。
写真手前は最新の調査結果をもとに復元された丹波竜の模型。

恐竜の骨格レプリカ

国内で展示される機会が非常に少ないガストニア(鎧竜類)の全身骨格レプリカを常設展示(写真右)。
写真左のファルカリウス(テリジノサウルス類)同様、丹波でも発見されている。
至近距離で見学でき、迫力満点だ。

ぬいぐるみ

丹波竜のマスコットキャラクター"ちーたん"のぬいぐるみやストラップ、ティラノサウルスやステゴサウルスのフィギュア(柔らかいビニール製)など恐竜グッズも買える。

住所
兵庫県丹波市山南町谷川1110
(丹波市役所山南支所横)
電話
0795-77-1887
(丹波市 恐竜・観光振興課)
営業時間
10:00〜16:00※4/1〜10/31は〜17:00
月曜休(祝日の場合は翌平日休)、年末年始(12/29〜1/3)休
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ルート
県道86号、国道176号
距離・所要時間
約9.4km、15分

3 柏原地域

165 160 036*84
柏原地域

江戸時代、1598年〜1650年の前期、1695年〜1871年の後期の2度に渡って織田家の城下町として栄えた柏原地域。
今も古い町並みの中に太鼓やぐらや陣屋跡などの史跡が残り、歴史散歩が楽しめる。
町を見下ろす入船山の山頂に鎮座するのは、中世に京都の石清水八幡宮の領地だった歴史を物語る柏原八幡神社。
その麓にそびえる巨木は、樹齢1,000年ともいわれる町のシンボルの大ケヤキだ。
根っこが幅6メートルの奥村川をまたいで伸びており、「木の根橋」と呼ばれ親しまれている。

柏原藩陣屋跡

正徳4年(1714)の造営以降、約200年に渡って藩政の舞台となった柏原藩陣屋跡。
創建当時の長屋門と文政3年(1820)再建の表御殿の一部が現存し、国史跡に指定されている。

柏原八幡神社

万寿元年(1024)、石清水八幡宮の別宮として創建された柏原八幡神社。
「柏原の厄神さん」と呼び親しまれ、毎年2/17、18の厄除大祭は多くの参拝者で賑わう。
全国的にも珍しい神社境内にある三重塔や、丹波の名人石工が手掛けた狛犬も見どころ。

住所
(柏原藩陣屋跡)
兵庫県丹波市柏原町柏原683
営業時間
施設により異なる
駐車場
周辺のコインパーキング、公営駐車場を利用
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ルート
国道176号、県道7号
距離・所要時間
約7.1km、15分

4 植野記念美術館

165 305 360*66
植野記念美術館

古代ギリシャ建築のイオニア式を基調とした神殿風の佇まいが、加古川畔の緑にひときわ映える市立美術館。
丹波市出身の実業家で美術品収集家だった故・植野藤次郎氏の発意により、(財)植野アジア芸術文化振興財団が建造、個人コレクション約1,000点とともに市に寄贈され、1994年に開館した。
外壁、内壁は総花崗岩で、高さ9.5mに及ぶ正面の石柱6本は継ぎ目のない1本の石でできている。
建物自体が美術品だ。

作品展

古典から現代、子ども向け、地域ゆかりのものまで、幅広い作品展を年数回実施。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは、1970年代後半から80年代にかけて中国で生産された景徳鎮窯の白磁や龍泉窯の青磁などの磁器をはじめ、美術関連グッズを購入できる。
大きな窓が開放的な喫茶室もある。

住所
丹波市氷上町西中615-4
電話
0795-82-5945
営業時間
10:00〜17:00(入館16:30分まで)
休み:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/3)、展示入れ替え期間
駐車場
無料
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ルート
県道78号、7号
距離・所要時間
約9.9km、16分
清住コスモス畑

絶景ポイント 清住コスモス畑

創建年不詳の古刹、達身寺がある清住地区では、9月下旬〜10月中旬、休耕田を埋め尽くすコスモス畑が見頃になる。
入園料300円。
清住コスモスまつりも開催される。

5 道の駅あおがき

165 541 525*67
道の駅あおがき

加古川の最上流に位置する丹波最北の地、青垣地域は、豊かな自然と清流に育まれた農産物が自慢。
直売所には、地域の農家が育てた旬の野菜、花、手作りジャムなどの加工品がずらりと並ぶ。
丹波栗は9月下旬〜10月下旬で、甘くて大粒の銀寄(ぎんよせ)という品種が有名。
黒豆の枝豆は10月上旬〜11月上旬。
独特の香りとピリッとした辛みが特徴の漬け物で知られるあざみ菜は、10月中旬〜3月下旬に収穫され、11月頃から新漬けが出回る。

二八そば

名物は手打ちの二八そば。
打ちたて、湯がきたてとあって麺にコシがあり、野菜の優しい甘みを加えたかえしをサバやカツオなどのダシで割った特製つゆで食べると、まろやかな旨みが広がる。
サクサクの野菜天ぷら、青垣産コシヒカリのにぎり飯もおいしい。

丹波布伝承館

敷地内にある丹波布伝承館では、国指定選択無形文化財である丹波布の歴史や道具、作品などを無料で見学できる。
観光客向けの糸紡ぎや草木染めの体験教室(要予約0795-80-5100)も実施。

住所
兵庫県丹波市青垣町西芦田541
電話
0795-87-2300
営業時間
9:00~17:00(食堂10:30~16:00)
火曜休(祝日の場合は翌日休)
駐車場
無料
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ルート
県道7号、国道427号
距離・所要時間
約5.1km、13分

GOAL 高源寺

347 597 030*45
高源寺

三丹随一の紅葉の名所として知られる高源寺は、正中2年(1325)に遠谿祖雄(えんけいそゆう)禅師によって開かれた臨済宗中峰派の本山。
苔むした石段を上がるほどに険しくなる境内は、深山幽谷の趣をたたえ、遠谿の若き日の修行地である中国天目山の風景に似ているという。
山門や三重塔などの堂宇をすっぽりと包むモミジは、その天目山から持ち帰ったと伝わる天目楓をはじめ、約2,000本に及ぶ。
11月上旬〜中旬の紅葉はもちろん、新緑の頃も美しい。

紅葉の道

天目楓は、切れ込みの深い小さめの葉と垂れた枝が特徴。
惣門から山門までの石段脇や方丈前など、現在約200本が脈々と命を受け継いでいる。

急勾配の石段

延暦寺の高僧、恵心僧都の作と伝わる本尊の釈迦如来坐像や、三国伝来の毘沙門天像をまつる三重塔はもちろん、方丈前にそびえる急勾配の石段も見どころ。
堅牢な石垣を土台に石段が組まれており、数百年経った今も崩れたところがない。

住所
兵庫県丹波市青垣町桧倉514
電話
0795-87-5081
営業時間
8:00〜16:30(10月〜3月は8:30〜)
無休
駐車場
無料

おすすめ!スリル満点の地獄をのぞこう(東京)

房総の自然と海の幸を堪能する

東京湾アクアラインで海上を横断。
幻想的な亀岩の洞窟・濃溝の滝を観た後は、「まるはま」で南房総産の新鮮な海鮮浜焼きを堪能する。
そして、石仏のある日本寺を散策し、鋸山の山頂から「地獄」をのぞく。
温泉のあるかぢや旅館に到着後は、鋸山のふもとから湧き出るお湯で心身を癒す。

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