兵庫発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
姫路市内に点在する黒田官兵衛ゆかりの名所と時代劇のロケ地をめぐるコース。 昼食は姫路おでんを楽しむ。 まず、往路は新神戸駅からメリケンパークや明石海峡大橋などを望む一般道を経て姫路へ。 復路は第二神明道路を利用し、明石サービスエリアに立ち寄る。 文/はるのいづみ
山陽新幹線新神戸駅は新幹線利用での神戸の玄関口。 駅周辺には、トヨタ、オリックス、タイムズカーレンタルなど各社の営業所がある。 基本的にコンパクトカーからワゴンまで、旅行のスタイルに合わせたレンタカーがそろっている。
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世界文化遺産に認定された現在の国宝姫路城は、第18代城主池田輝政が江戸初期に築いたもので、大小天守が複雑に連立した構造が堅牢かつ美しい。 黒田官兵衛孝高は、戦国時代に第十三代城主職隆の子として城内で生まれ、後に第十四代城主を務めた。 当時は砦や館のような小規模な城だったとされている。 激動の織豊時代には城を羽柴秀吉に譲り渡すが、それも官兵衛の機略のひとつと言われている。
時代劇のロケ地としても知られる姫路城。写真は「暴れん坊将軍」の撮影で吉宗(松平健)が歩いたことから、その名が付いた将軍坂。映画「天地明察」では、安井算哲(岡田准一)が駆け上がった。 散策には姫路フィルムコミッション作ひめじロケ地マップがおすすめ。
第21代城主の本多忠政の時代に造営された西御屋敷跡に、平成4年に開園した約3.5ヘクタールの日本庭園。 趣の異なる九つの庭園や築地塀、長屋門、休憩所などの建物が、発掘調査で確認された屋敷割や通路の地割を生かして造られている。 なかでも、姫山原始林を借景とした池泉回遊式庭園は、まるで一幅の絵画のよう。 裏千家の家元・千宗室が設計した茶室「双樹庵」では抹茶が楽しめる。
唐傘割工法による曲線が優雅な渡り廊下は、庭園のシンボル。 ここでも様々な時代劇のロケ撮影が行われており、渡り廊下はドラマ「大岡越前」、渡り廊下から見える庭園は「天下騒乱 徳川三代の陰謀」のワンシーンを飾っている。
こちらの築地塀前では、映画「るろうに剣心」のアクションシーンが撮影された。 主人公の緋村剣心を演じた佐藤健さんのサインが入園受付口に飾ってあり、ファンも多く訪れている。
B級グルメとしておなじみの「姫路おでん」が、昼時から楽しめる貴重な店のひとつ。 「姫路おでんの一番の特徴は、ショウガ醤油をつけて食べるところ。 店によって具、ダシの味、醤油の味も違いますから奥が深い」とのこと。 千姫茶屋では6種類の具を昆布カツオのダシで炊き上げ、ほんのり甘口のショウガ醤油で食べる。 さっぱりした後口で、冬はもちろん夏にも人気だ。
姫路かまぼこの老舗ハトヤのバター天とたまご天をはじめ、大根や卵などを盛り合わせた姫路おでん。 ショウガは姫路の特産物のひとつで、すり下ろしたものをダシ醤油に加え、おでんの具につけたり、かけたりして食べる。
姫路城の出口改札から三の丸広場を通って徒歩10分、複合施設イーグレひめじの1階にある。 平日は地域住民、休日は観光客の利用が多い。 一番人気は姫路おでんと海老天ぷら、かやくごはんなどが付いた天ぷら定食。
標高371メートルの山上に康保3年(966)、性空上人によって開かれた天台宗寺院。 壮大な伽藍と森の自然が調和する境内は国史跡に指定されており、多くの国重要文化財が現存する。 日本的で美しい景観は、様々な映画やドラマにも登場している。 織豊時代には、姫路城にいた秀吉が東の別所長治と西の毛利氏に挟まれ窮地に陥った際、官兵衛の進言で本陣を書寫山に移し、危機を回避したと伝わる。
西国三十三観音霊場第二十七番札所でもある圓教寺。 山上の境内までロープウェイで4分。 そこから本尊六臂如意輪観世音菩薩を祀る摩尼殿まで参道を徒歩約20分(送迎バスだと約3分)。 気温は下界に比べて3度ほど低く、神聖な空気に包まれている。
映画「ラストサムライ」に登場する三つの堂(国重要文化財)のひとつ食堂では、随時写経ができる。 大講堂と常行堂は通常非公開だが、5月3日〜6日の新緑まつりで特別公開。
播磨守護だった赤松氏の一族で、西播磨最大の領主だった小寺氏の本城跡。 戦国時代、その小寺氏によって登用され、家老として重用されたのが黒田氏だ。 姫路の広峯神社の神官と目薬を売ることで財を成した祖父、重隆と父、職隆に続き、官兵衛も小寺政職に才能を認められ、近習として仕えた。 現在、城跡公園には黒田家廟所があり、徒歩すぐのところには小寺大明神が立つ。
第二神明道路にある明石サービスエリアは、上下線から徒歩で行き来できる珍しいSA。 明石海峡大橋や瀬戸内海の眺めも楽しめる。フードコートと物産コーナーは24時間営業。 姫路からの帰り道に立ち寄れば、郷土料理の明石焼きや蛸めし、神戸プリンなどのご当地グルメを堪能できる。
「明石焼き」は、江戸時代末期から明石で食べられてきた玉子焼きで、たこ焼きの元になったとされている。 表面は香ばしいが箸で持つと崩れそうなほど柔らかく、とろけるような食感。 生地やダシの味は店によって異なる。
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中央自動車道を八王子で降りると、その先には奥多摩の深き山々が待っている。 そこは都心とは違った東京の別の顔が見られる自然の世界。 「氷川小橋」で川のせせらぎと戯れた後は、「丹三郎」で絶品のそばを堪能。 奥多摩湖周辺を散策し、日原鍾乳洞で自然の神秘に触れよう。
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