北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
札幌を出発し、旭山動物園ではたくさんの動物の姿をじっくり観察。 昼は名物の旭川ラーメンを。 地元産の日本酒やスイーツの土産を買ったら、宿泊は旭川市内で。 北海道の主要都市のひとつだけにホテルはそろっている。 文/孫田二規子
JR札幌駅から徒歩圏内でレンタカーを借りられる店舗は多数あり。 いずれも4人前後のコンパクトな車から8人定員のグループ旅行向きの車まで幅広く用意されている。 出発は札幌駅だが、帰りは新千歳空港近隣の店舗での乗り捨てが可能なレンタカー会社も多い。
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絶景ポイント 嵐山展望台
嵐山公園内に位置する標高253メートルの嵐山展望台。 ここからの景色は、旭川八景のひとつに数えられており、上川盆地に広がる旭川市街地や蛇行する石狩川を一望。 遠くには大雪山、十勝岳連峰までもが見渡せる。
動物本来の習性や身体能力を誘発する行動展示のパイオニアとして、全国的に人気の動物園。 旭川市街を望む旭山にあり、園内はゆるやかな坂になっている。 現在100数種の動物を展示しており、観覧に必要な時間は2、3時間。 毎年、お盆シーズンに開催されている夜の動物園は、普段は見ることのできない夜の動物の様子が見られる。
ほっきょくぐま館には、のんびりとしたホッキョクグマの姿が見られる檻のない岩場と、ダイナミックな飛び込みや泳ぎが眼前に迫る巨大プールの2か所の展示場がある。 1日2回、エサを食べる様子を観察できるもぐもぐタイムを開催。時間は公式ホームページで毎朝告知。
旭川ラーメンの人気店8店舗が並ぶ。 各店、独自の味を追求しており、最近は餃子やチャーシューを使ったどんぶりなどサイドメニューも充実。 どこの店で食べようか迷うこと必至だ。旭川ラーメンは、〝正油ラーメン〟が基本。スープはトンコツ、トリガラに魚介を使っているのが特徴的。 麺は中細の縮れ麺で、水分が少ないためスープを吸収しやすく、味わい深い。
あさひかわラーメン村内「工房 加藤らーめん」の鈴木修店長。 麺は、昭和22年創業の製麺所「加藤ラーメン」のものを使用。 「無添加で作っています。おいしいですよ!」と店長。
ていねいに下処理した油っこくない背脂と、北海道産肩ロースを煮込んだチャーシューのしょう油ダレをじっくり寝かせてスープに使う「こくうま熟成正油らーめん」。 まろやかでコクがあるが、後味はあっさりしている。
『男山』350年の歴史と共に、日本の伝統産業のひとつである酒造り文化を伝える資料舘。 仕込み時期には、窓越しに実際に酒を仕込む様子が見られるほか、3階には桶や麹の扱いに使う「よくたかり」といった昔の酒造りの道具を多数展示。 2階には男山に関連した浮世絵や葛飾北斎の掛け軸など、貴重な美術品、そして、男山のルーツを学べる資料が置かれている。
1階の試飲コーナーでは、男山の銘酒10種前後が試飲できる(一部有料)。 お土産の一番人気は、ここでしか買えない「純米原酒」(720ml)。 アルコール度数が18度と高く、吟醸香が秀逸。 辛口で、通好みの味わいだ。
酒の原料となる大雪山連峰の伏流水を、自由に味わうことができる。 また、建物の前に、スタッフで手入れをしているという庭を有し、景観が見事。 水車や池、季節毎の花が眺望でき、美しく、気持ちのいい場所だ。
旭川出身の砂澤ビッキの作品ほか、クラフトや立体彫刻、家具など、木の造形をコレクションしている美術館。 ふたつの展示室では、随時、さまざまな展覧会が行われている。
開放感のあるロビー。 大きな窓からは常磐公園の緑を望む。 世界美術全集などの専門書は自由に閲覧可能。
入口に建つフランスの彫刻家アントワーヌ・ブールデル作のブロンズ像「雄弁」。 高さ4メートルとなかなかの迫力。 関連の作品が全4体あり、残りは各地域の道立美術館に。 札幌「力」、帯広「勝利」、函館「自由」が展示されている。
「釜蒸し蔵」や「蔵生」などの菓子で知られる人気店。 建物は大雪山の噴火によって誕生した美瑛軟石を使用。 古い酒蔵を取り壊した際に出た廃材を利用しており、明治時代の趣を残しつつ、現代建築の基準に合わせて建築している。 内観は2012年にリニューアル。 2階が買ったお菓子を食べられるイートインコーナーになり、コーヒーやお茶など飲み物が無料で提供される。
左の「釜蒸し蔵」は、黒糖の入った生地の中に、北海道産あずきの餡がみっちり詰まった蒸しまんじゅう。 右は、生サブレ「蔵生」。 中に生チョコが入っており、しっとりとした新食感だ。
2階のイートインコーナー。 1日3回(11時、13時、15時)、店内で焼いたチーズケーキの焼き立てを販売。 「ふわっと軽い食感で、焼き立てがおいしいですよ!」と庄司尚人本店支配人。
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道東自動車道を北上して富良野国道/国道237号線へ。 CMやポスターなど撮影場所が点在する地区へ。 まずは自動車のCMで有名になった「ケンとメリーの木」を見る。 大雪原の風景が広がる「パッチワークの路」を巡った後は、「マイルドセブンの丘」へ。 そして、冬だけのライトアップを見に「白ひげの滝」「青い池」へ。
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