西表島ってどんなところ?
希少な動植物が暮らす秘境の島
西表島は、沖縄本島(那覇市)から南西に直線距離で約440kmの海上に位置する、希少な動植物たちが暮らす秘境の島。八重山諸島(=石垣島・西表島・竹富島などから成る日本最南西端の11の有人島)に属し、県内では沖縄本島に次ぐ2番目に大きい島です。
西表島には空港がないため、島内へは石垣港離島ターミナル発の高速船(フェリー)利用でのみ上陸することができます。
島の約9割がジャングルで覆われている西表島は、日本国内で"最も亜熱帯らしい自然が楽しめる島"と言っても過言ではありません。川の両岸に広がるマングローブ林、ジャングルの中を流れ落ちる滝など、本土では見ることのできない風景が島一帯に広がっており、西表島ではその独特な自然を活かしたアクティビティが充実しています。
ジャングルの中をカヤック(カヌー)に乗って進む"マングローブカヤック"をはじめとし、森や海をフィールドとした様々なアクティビティを楽しむことができます。他の島では滅多に見ることができない希少な動植物や自然に出会えるところも、西表島観光の醍醐味。西表島にしかない"出会い"と"体験"が、たくさんの旅行者を虜にしています。
2021年 世界自然遺産に登録
2017年に日本政府より推薦され、2021年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)より世界自然遺産登録が認められた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」エリア。
日本最大級の亜熱帯照葉樹林と、多様かつ独自の進化を遂げた固有種や絶滅危惧種の重要な生息地であることが遺産登録の背景となっています。西表島では、固有種のイリオモテヤマネコ、マングローブ林が広がる汽水域、海岸や河川沿いの湿地帯、そして太古から続く手つかずの原生林が残る山々などが評価の対象となっています。
西表島のエコツーリズム - 自然との共生 -
2025年3月から5つのフィールドで利用人数制限が開始
世界自然遺産にも登録された西表島の貴重な自然を守るため、2019年に「竹富町西表島エコツーリズム推進協議会」が設立され、2022年には「西表島エコツーリズム推進全体構想」が策定されました。この構想に基づき、島全体が自然体験ゾーン、保護ゾーン、一般利用ゾーンの3つに分けられ、それぞれのゾーンで異なる利用ルールが定められています。特に、自然体験ゾーン内の「特定自然観光資源」と呼ばれる5つのフィールドは、その希少性から立入制限が設けられています。
立入制限フィールドは、亜熱帯の森、美しい川や滝など、西表島を代表する自然が凝縮された場所です。これらのフィールドは、生態系が非常にデリケートであり、人の影響を受けやすいことから、立ち入る際には特別な許可が必要となります。
立入制限フィールドを利用するには、以下の手順が必要です。
事前に手続き: 竹富町に申請を行い、立入許可を得ます。
ガイドの同行: 竹富町長公認ガイドの同行が義務付けられています。
人数制限: 1日あたりの立入人数が制限されています。
ルール遵守: 立ち入りに関するルールやマナーを厳守する必要があります。
西表島でエコツーリズムを楽しむためには、以下の点に注意しましょう。
自然への配慮: 動植物を傷つけたり、持ち帰ったりしない。
ゴミの持ち帰り: ゴミは必ず持ち帰りましょう。
騒音の防止: 自然の音に耳を澄ませ、静かに過ごしましょう。
マナーを守ること: 他の利用者への配慮を忘れずに。
西表島は、自然との共生をテーマにしたエコツーリズムを体験できる貴重な場所です。立入制限フィールドを含む、様々な自然体験を楽しめるように、ルールを守って、この美しい島を守っていきましょう。
立入り制限フィールド(特定自然観光資源)の図
提供:竹富町
ヒナイ川
ピナイサーラの滝ツアー
西田川
サンガラの滝ツアー
古見岳
古見岳トレッキングツアー
浦内川源流域
西表島横断ツアー、マヤグスクの滝トレッキングツアー
テドウ山
テドウ山からの景色
人数制限がかかる5つのフィールド(特定自然観光資源)の上限人数と立入条件
特定自然観光資源(フィールド)の名称 |
上限人数 |
立ち入りの条件 |
ヒナイ川(ピナイサーラの滝) |
200人 / 日 |
登録引率ガイドが利用者に同行すること |
西田川(サンガラの滝) |
100人 / 日 |
古見岳 |
30人 / 日 |
登録引率ガイドが利用者に同行すること または 利用者全員が事前に講習を受講すること |
浦内川源流域(マヤグスクの滝・横断道) |
50人 / 日 |
テドウ山 |
30人 / 日 |
ガイド免許制度
西表島にはマングローブの川や山などの陸域で活動するガイド事業者の免許制度があり、免許を有しているガイドのみが「観光案内人」としてツアーの案内ができる「竹富町観光案内人条例」があります。免許を有したガイドは、西表島の魅力をみなさんにしっかりと伝えてくれることはもちろん、安全面、サービス面で竹富町が定める一定の要件を満たしています。
西表島でツアーに参加する際は、免許を取得した「観光案内人」同行のもと、一定のルールを守って自然体験を楽しみましょう。
なお、たびらいアクティビティでは、免許を取得したガイド・事業者のツアーのみ取り扱っておりますので、すべてのツアーの中からお好きなプランを安心してご予約いただけます。
※海で行うダイビング、シュノーケリング、釣りなどのガイドや、集落内の歴史ガイドなどは本免許制度の対象外です。
※「観光案内人」ならびに、立入り制限フィールドに立ち入りができる「登録引率ガイド」は、免許証を常に携帯しています。
西表島で出会える希少な動植物
西表島には、10以上もの国指定天然記念物が生息しており、中でも"イリオモテヤマネコ"は、世界中で西表島にしか生息していないため、1994年には「国内希少野生動植物種」に指定されています。
住民でもなかなか見ることができない程珍しいイリオモテヤマネコの活動時間は、夕方~明け方であることもあり、もし旅の途中で出会うことがあれば、それは非常に貴重な体験といえるでしょう。もし遭遇した場合には、エサなどは与えず静かに見守るよう心がけてください。
島内のほぼ全域が国立公園に指定されている西表島では、イリオモテヤマネコの他にも数多くの希少な動植物に出会えるチャンスがあります。
西表島への旅行を計画をするにあたり、そのような珍しい生き物や植物を予め知っておくことで、より旅を楽しめるかもしれません。
一方でその希少さ故に、島内の動植物は条例により保護・観察をされているので、希少な動植物を守るためにもルールやマナーを守って自然を楽しむよう心がけましょう。
西表島の希少な生き物
イリオモテヤマネコ
提供:環境省西表野生生物保護センター
カンムリワシ
提供:環境省西表野生生物保護センター
ヤエヤマセマルハコガメ
提供:環境省西表野生生物保護センター
サキシマカナヘビ
提供:環境省西表野生生物保護センター
ヤエヤマムラサキ
提供:環境省西表野生生物保護センター
ミナミコメツキガニ
西表島の希少な植物
ヤエヤマヒルギ
提供:環境省西表野生生物保護センター
サキシマスオウノキ
セイシカ
提供:環境省西表野生生物保護センター
西表島の知っておくべきルールやマナー
■運転ではスピードを出しすぎない
イリオモテヤマネコやその他の動物の交通事故「ロードキル」が起こっています。昼夜関わらず速度を守って運転しましょう。
■動植物はとらない、持ち込まない
島内の希少な動植物は少しの変化でも大きな影響を受けます。法律での規制を問わず動植物をとること、持ち込むことはしないでください。
■動物にエサを与えない
食べ物を与えることで野生で生きていく力が弱まったり、健康を害する可能性があります。
■トイレは事前に済ませる
西表島にはトイレ利用可能な施設が少なく、森の中にもトイレはありません。港や宿泊先で事前に済ませておきましょう。心配な方は携帯トイレを利用をおすすめします。
■林道や登山道、田畑、海岸に車を乗り入れない
ホタルが生息する田畑や、海岸でウミガメの卵が踏みつぶされる被害が発生しています。車は決められた場所に停車させましょう。
■集落内は水着で歩かない
普段の生活でやらないことは旅先でも同じです。最低限のマナーとして水着のまま集落内やお店に入るのはやめましょう。
■御嶽(うたき)やお墓に入らない
御嶽(うたき)やお墓は神聖な場所です。勝手に入ってはいけない場所もあります。祈りの最中の無遠慮の見学や写真撮影は控えましょう。
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西表島の気候(天気)
西表島の気温・降水量
亜熱帯性気候に属している西表島は、年平均気温が24.5°Cと年間を通して暖かい傾向にあります。
日差しは季節を問わず非常に強いため、西表島へ旅行に行かれる際には、日焼け対策は必須と言えるでしょう。
また、6月下旬~10月末にかけては、夏の天の川を中心とした沢山の星々を観察することができます。専門の星空ガイドが開催するツアーでは星の解説に加え、星にまつわる八重山の民話なども併せて堪能することができるかもしれません。
年間の気候を見てみると、12月~2月が最も寒い時期となりますが、平均19°C前後と気温は東京や大阪と比べ10°C以上も高い傾向にあります。また、この時期は例年、曇りの日が多くありますがその分人も少ないため、プライベート感覚でレジャーを楽しみたい方におすすめの時期です。
それ以外の季節は、3月頃からは暖かい日が増え、5月頃から夏本番のような日差しが強く高い気温の日が11月頃まで続きます。とはいえ海風により涼しさを感じることもあるので、本土に比べると比較的過ごしやすいと感じるかもしれません。10月~11月にかけては夏日和の日も多くありますが、7月~8月に比べると日差しも柔らかくなるため、より快適に過ごすことが出来るおすすめの時期ともいえるでしょう。
季節ごとの見どころ
西表島では、季節や期間限定で見られる動植物やそれらの魅力を活かしたツアーも数多くあります。
星空保護区に日本で初めて指定(暫定)された「西表石垣国立公園」に属する西表島では、年間を通して様々な星座を見ることができます。国内での観察が珍しいと言われている南十字星が、西表島では12月~6月頃まで観察できるといわれており、特に19時半頃~23時頃の間に見ることができる4月~6月の観察がおすすめです。
また、6月下旬~10月末にかけては、夏の天の川を中心とした沢山の星々を観察することができます。専門の星空ガイドが開催するツアーでは星の解説に加え、星にまつわる八重山の民話なども併せて堪能することができるかもしれません。
3月上旬~5月上旬には明かりが少ない西表島ならではの春~夏にかけての風物詩である"ホタル鑑賞ツアー"も楽しむことができるので、南十字星の観察と併せて訪れてみてもよいでしょう。
期間限定ツアーの中で特に人気の高いものに「サガリバナ鑑賞ツアー」があります。サガリバナは夜に咲き夜明けとともに散りゆくことから「幻の花」とも呼ばれています。サガリバナの県内最大の自生地である西表島では、川沿いにサガリバナが連なっており、川へ落ちた花が水面を穏やかに流れる幻想的な風景を鑑賞することができます。
6月下旬~7月下旬の約一ヶ月間のみ見られる現象で、期間内はカヤックやボートで早朝に出発するツアーが開催されていますので、好みのツアーを探してみましょう。(※上記開催時期の約2ヶ月前から予約受付開始)。
おすすめの服装
南国らしく、年間を通してそれほど気温の差は少ないではありますが、冬は海風が強く、気温よりも寒く感じるので厚手の上着を準備しておきましょう。冬期のマリンアクティビティツアーでは保温性の高い専用のスーツをレンタルできるところがほとんどなので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
5月、6月は気温が上がり始め、梅雨とも重なりジメジメとした日が続きますので、吸水性や速乾性に優れた、熱のこもりにくい服装を選ぶことで熱中症対策を行うことをおすすめします。
夏は他県が35℃を超える猛暑日が続いても、沖縄は32℃を超える日は少なく、比較的過ごしやすいと言えます。ただ、紫外線の量は全国一ですので、日焼け止めなどと一緒に通気性の良い薄手の長袖シャツ(アクティビティツアー参加時にはラッシュガードなど)を1枚用意して、強い日差しを感じた際に着用するなどして日焼け対策をしっかりと行いましょう。
10月頃からは夜は少しずつ涼しくなりますが、日中は強い日差しと暑さを感じることもあるため、日中は半そでで過ごし、夜は長袖のシャツを羽織るなどすると快適に過ごすことができます。
西表島へのアクセス
西表島への行き方
西表島には空港がなく、飛行機で直接行くことができないため、①石垣島へ飛行機で行く、②石垣島から西表島へ高速船(フェリー)で行くという2つのステップが必要になります。
また、西表島には島の西部の『上原港』と東部の『大原港』の2つの港があるため、参加するツアーや宿泊先がどちらの港付近かを予め確認しておきましょう。
STEP1:石垣島へ飛行機で行く
西表島は、沖縄本島(那覇市)から南西約440kmの海上に位置する、石垣島の周辺離島。県内で沖縄本島に次ぐ2番目に大きな島ですが空港はありません。そのため、県外から西表島へ行くためには、飛行機の便数が多く、八重山諸島(=石垣島・西表島・竹富島などから成る日本最南西端の11の有人島)の拠点とも言える"石垣島"を一度経由する必要があります。
石垣島へのアクセス方法は色々ありますが、国内からの渡航であれば、主に2つ。那覇空港経由で行く方法と、直行便で行く方法の2つがあります。乗り継ぎの手間や待ち時間を考えると、直行便の方が断然便利ですので、都合が合う時間帯(便)があるのであれば直行便をおすすめします。中には、直行便が無い地方の空港を利用する方、便数が少なく時間帯が合わない方もいるかと思います。その場合は、那覇空港経由で石垣空港へ行くことになります。
次に、石垣島から西表島へ渡る方法ですが、大きく分けると2つの方法があります。1つ目は、『高速船(フェリー)の乗船券を自分で購入する』方法。2つ目は、『ツアー主催会社が手配した高速船(フェリー)に乗って行く』方法です。いずれにせよ、石垣島の西側にある"石垣港離島ターミナル"から、高速船(フェリー)を利用して西表島へ渡ります。
"石垣港離島ターミナル"は、西表島だけでなく石垣島周辺離島への船が多数発着しています。石垣市街地からもほどなく近く、駐車場(有料)・お土産屋・食事処など施設が充実しており、八重山諸島の海の玄関口と言える港です。
また、西表島には、西部に"上原港"、東部に"大原港"の2つの主要な港があり、発着時間・移動時間もそれぞれ異なります。移動時間・乗船料・目的地など、旅行日程を事前に確認し、どちら行きの船に乗るかを選びましょう。
STEP2-1:高速船(フェリー)の乗船券を自分で購入する
石垣島から西表島に行く1つ目の方法として、『高速船(フェリー)の乗船券を自分で購入する』方法があります。
西表島には、島の西部の『上原港』と東部の『大原港』の2つの港があるため、参加するツアーや宿泊先がどちらの港付近かを予め確認しておきましょう。
高速船(フェリー)で上原港までは、約45~50分、大原港までは、約35~40分で行くことができます。便数は少なくありませんが、時期により時刻が変動することや状況により減便が発生している可能性もあるため、予め確認をしておくことをおすすめします。
船のチケットは、石垣島西側に位置する"石垣港離島ターミナル"で購入することができます。石垣港離島ターミナルには、船の運航会社が2社あり、時間帯・航路が異なるので、旅行日程と照らし合わせながら、自分にあった運航会社を選んでください。
また、朝の船乗り場は込み合う事が多いので、船に乗り遅れない様に時間には余裕を持って行動しましょう。
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STEP2-2:ツアー主催会社が手配した高速船(フェリー)に乗って行く
石垣島から西表島に行く2つ目の方法として、『ツアー主催会社が手配した高速船(フェリー)に乗って行く』方法があります。
クルーズ・カヤック(カヌー)・トレッキングなど、西表島で楽しめるアクティビティツアーの中には、船の料金(=乗船料)が含まれているプランもあります。この様なプランは、アクティビティ主催会社が乗船券を手配してくれるので、土地勘のない旅行先でチケット情報を調べたり、予約したり、別途購入したりする必要がなく、手間・時間が省けるところが利点です。悪天候などの理由でキャンセルが必要となってしまった場合、通常であれば、"船+アクティビティ"それぞれでキャンセルが必要ですが、この方法であれば、1度の手続きでキャンセルを終える事ができるため、とても便利な方法と言えます。
別途、チケットの手配(予約・購入・キャンセル)をする必要がないので、比較的時間には余裕ができますが、船に乗り遅れない様に時間には余裕を持って行動しましょう。また、"たびらい沖縄 アクティビティサイト(※弊サイト)"では、アクティビティが付いていない"乗船券のみ"のプランも取り扱っていますので、是非ご活用ください。
西表島内の交通手段
①レンタカー
県内では沖縄本島に次ぐ二番目に大きい西表島。島内に点在する観光スポットを自由に巡ることができるレンタカーは、西表島での最もスタンダードな移動手段と言えます。
とはいえ、島内のレンタカーの会社や台数には限りがあるため、早めの予約検討をしておくとよいでしょう。
上原港、大原港それぞれの港付近にレンタカー会社があり、事前に予約しておくと港到着時刻に合わせて港まで迎えに来てくれる会社もあります。2つの港間は車で約1時間程度となり、レンタカー会社によってはレンタルした港とは逆の港での返却も可能です。日帰り観光の際などは、事前に現地のレンタカー会社を調べておくと時間を効率的に使うこともできるでしょう。
事前に知っておきたい注意しておきたい点として、ロードキル防止への取り組みがあります。
西表島では大切に保護されているイリオモテヤマネコやシロハラクイナなどの野生動物を誤って轢いてしまうという事故も起こっています。路上駐車や見通しの悪いカーブでの駐停車等の基本的なルールはもちろんのこと、動物たちの飛び出しに十分注意をしながら、スピードを出しすぎないよう安全にドライブを楽しむように心がけましょう。
②レンタルバイク
西表島はレンタルバイクで周遊することも可能です。バイクは緑溢れる西表島の大自然を直接肌で体感できる移動手段です。島内で借りることができるバイクはすべて排気量50cc以下の原動機付自転車となるため、気軽に利用できるのも嬉しいポイントです。島内でレンタルバイクを取り扱っている会社は計5店舗となり、上原港付近の島西部で3店舗、大原港付近の島東部には2店舗の利用が可能です(※2021年5月現在)。
台数に限りがあるので、事前に予約、問い合わせをしておくことをおすすめします。
③路線バス
西表島で唯一の公共交通機関である「路線バス」は、日本最南端の路線バスとしても知られています。
島東部の豊原地区と島西部の白浜地区を往復するバスが、1日4便走っており、全部で23の停留所が存在します。(夏季は臨時便で1日7便に追加される場合もあります。)
便利でお得な、「1日フリーパス」も路線バスの車内で購入可能なので、1日往復程度の距離を移動する場合は、フリーパスの購入がおすすめです。
始点~終点の移動所要時間は、約1時間40分となり、レンタカーなどでの移動より時間を要するため、余裕をもって行動すると良いでしょう。
移動手段の注意事項
■上原港行きの高速船(フェリー)欠航時
北風に影響されやすい上原港航路は、特に冬場に欠航することが多くあります。
上原港行きのフェリーが欠航となった場合は、大原港行きの高速船(フェリー)に乗船し、大原港からバスを利用することで上原港へ行くことが可能です。この場合、上原港行きの高速船(フェリー)乗船料と同じ料金を支払う必要があり、乗船券を購入できるのは、八重山観光フェリーと安栄観光の2社となります。石垣港離島ターミナルにて、各会社のカウンターで乗船券を購入する際に上原港行きのバスを利用したい旨を伝えると、上原港までのバス乗車券を発行してくれます。バスの時刻や乗車方法についてもその際に確認しておきましょう。
■島内の道路事情
西表島には島を一周できる道路はありません。主要な道路は、島東部の豊原地区から島西部の白浜地区をつなぐ海岸線沿いの県道215号線のみとなります。この距離は50㎞で、西表島のメインとなる道路ですが、一部約10㎞の間で自動販売機がない区間もあります。
レンタカーやレンタルバイクを使用する際は、行先を予め確認し、飲み物の購入等は早めに済ませておきましょう。
■ガソリンスタンド
西表島のガソリンスタンドは、島東部(大原港付近)に1つ、島西部(上原港付近)に3つの計4カ所です(※2021年6月現在)。
大原港と上原港の間にはガソリンスタンドはなく、定休日のある店舗もあるため、事前にガソリンスタンドの情報やガソリンの残量のチェックをこまめに行うことを心がけましょう。