体験・芸術三重県
更新日:2017年02月14日
星印「セーマン」の意味は?海女の聖地で「海女小屋」体験
たびらいバスツアー編集部

現在も海女さんが活躍し、海の幸の宝庫として有名な三重県の鳥羽(とば)。海女さんに貝を焼いてもらいながら、仕事の話や、海女の魔除け「セーマン・ドーマン」について、実際に話が聞ける海女小屋を体験してきました!(取材日 2016年12月21日)
人生の大先輩!鳥羽の海女さんに元気をもらう

日本最大の海女さん軍団!?鳥羽の海女
海女さんとは、素潜りでアワビなどの貝や海藻などの漁をする女性のこと。最近は激減していて、2014年の時点で全国の現役海女は約1850人。そのうち、鳥羽市には約500人いるそう(※「海の博物館」調べ)。全国最大規模といっても過言ではありません。
鳥羽の海女の漁期は3月~9月15日。3月のわかめ切り、4月のひじきから始まり、夏はアワビ、その他テングサ、岩がき、ウニなどを採っています。

仕事はいたってハード。獲物がいそうな場所まで泳ぎ、潜ります。一人で潜る場合は、水深は5mほど。男性が操船する場合は15~20mに達することも。水の中では1分間が勝負です。多いときには1日4時間、100回近く潜ることもあるそうです。
海女が集う、くつろぎ空間「海女小屋」

海女小屋とは、海女たちの作業場兼休憩所です。磯着の洗濯、漁具の手入れ、そして海で冷えた身体を温め、他の海女仲間とのおしゃべり…。危険と隣り合わせで緊張が続く海女にとって、大切なくつろぎ空間なのです。
伊勢志摩には、海産物のおやつを食べながら海女と話ができる海女小屋が点在しています。中でも、鳥羽の南端、相差(おおさつ)地区にある海女小屋「はちまんかまど」は、外国人観光客も多く訪れるほどの人気です。
リアルな話が聞ける!海女さんと海女小屋でおしゃべり

海女小屋では、ベテランの海女さんが海女の仕事や道具などについて話を聞かせてくれます。ちなみに鳥羽市の海女の平均年齢は65歳だとか!
「今はウェットスーツがあるのでだいぶラクになったけど、昔の磯着では寒くてね~」
「アワビは結構逃げ足が速いのよ!浮き上がるときに姿を見つけて、再び潜って探すと岩の裏のほうに隠れちゃってるの!!」など、リアルな話が次々と出てきて飽きさせません。
頭巾に描かれた星「セーマン」の意味は?

野村さん(写真右)の白頭巾に描かれている頭の星は「セーマン」といい、一筆書きにした星のように、海に潜っても元の場所に戻って来られるように、という魔除けの印。命がけの仕事であることがうかがえます。

海女さんたちも信仰する「石神さん」
南鳥羽の相差地区に「女性の願いなら必ず一つは叶えてくれる」と海女たちから信仰されている神社があるのはご存知ですか?
玉依姫命(たまよりひめ)という女性の神様を祀った「石神さん」は、神明神社の参道内に鎮座しています。
ここでは祈願紙に願い事をひとつだけ記してみて。星(セーマン)と格子(ドーマン)が刺繍されたお守りもぜひ手に入れたいところ。
しかも、石神さんは、願いが叶ったらお礼参りをして、もう一度お願いことができるそう。女性ならぜひ訪ねてみたいパワースポットです。
鳥羽では、石神さん参りと海女小屋体験ができる現地ツアー「海女の国スピリチュアルツアー」も楽しめます。(要事前予約)

取材時に見つけた!おすすめ鳥羽スイーツ

魚介尽くしだと甘いモノが恋しくなってきます。そんなときには地元で愛される洋菓子店「ブランカ」の「シェルレーヌ」。貝殻の形をしたマドレーヌです。
真珠のミキモトの系列会社による、真珠貝から作られたパールシェルカルシウムが生地に使われているのだとか。ひとくちサイズの「ミニ・シェルレーヌ」は冬季限定のチョコレート味もあり、コーヒーによく合いますよ♪

鳥羽市中心部と、海女小屋が点在する相差地区はかなり離れているので、効率的に巡れるバスツアーがおすすめ。また風光明媚な場所なので、視点の高い車両で海辺の道を走れるのもバスツアーならでは。
バスツアーでも海女小屋体験のプランがあるので、ぜひ参加して、海女さんにお話を聞いてみてくださいね。
2月になると、あおさのほか、新わかめが出始めるのでおみやげにもぴったりです!
▼ 鳥羽のコラム第1弾はこちら
ぷるぷる&クリーミー!鳥羽のブランド牡蠣『浦村かき』を味わう
鳥羽に行くバスツアーのプランを見る
他のコラムを読む
バスたびメールニュース
たびらいのお得な情報を無料で配信中!
最新のバスツアー情報をお届けします。
メールニュース登録をする