海辺の農園で、いちご狩りをしよう!
静岡が発祥の地!「石垣いちご」とは?
▲石垣にたわわに実るいちごたち
静岡市駿河区といえば、富士山をのぞむ日本平や、徳川家康が眠る国宝久能東照宮がたたずむ地。
日本平の南斜面、久能海岸に面した国道150号線は「いちご狩り海岸通り」と呼ばれ、約50軒のいちご農園が並びます。海辺にビニールハウスがはりつく風景が印象的。「石垣いちご」と呼ばれる栽培法で、久能地域が発祥の地です。
きっかけは、明治29年、久能東照宮の宮司から託されたいちごの苗を玉石の間に植え、石の輻射(ふくしゃ)熱を利用した栽培に成功したこと。
のちに石垣による栽培法が確立され、温室の中でいちご狩りが楽しめるようになり、静岡の観光名所となったのです。
いちご狩りの実施期間は例年1~5月。しかもビニールハウスだから室内はぽっかぽか。
いちご狩りの極意は「完熟」にあり!
▲農園まで行く価値あり!真っ赤な完熟いちご
農園でのいちご狩りの最大の魅力は、完熟したいちごが食べられること。スーパーで売っているいちごは、日持ちさせるために若いうちに収穫していますが、畑ならギリギリまで待てるので、甘い完熟いちごが堪能できるのです。
美味しいいちごの見分け方は、果実にツヤとハリがあり、へたの下まで真っ赤になっているものが、完熟のしるし。
石垣いちごの農園で栽培している品種は、章姫(あきひめ)がメインで、一部、紅ほっぺもあります。章姫は、大粒で糖度が高く、酸味がないのが特徴。小さなお子様でも食べやすいですよ。
小柄な人が有利!? 石垣いちご攻略法
▲石垣栽培のいちごは摘み取りやすいのも魅力
農家さんによると、いちご狩りでは入口より奥の方が完熟いちごが残っている確率が高いとのこと。ハウスでは、ずんずん奥へと進んでいきましょう。石垣は比較的低い位置に実がなるので、キッズや小柄な人だと、葉っぱに隠れた完熟いちごが見つけやすいかも。
農家さんが手塩にかけて育てたいちごは、まずはそのままの味を楽しんでみて。はじめから練乳をつけると口の中が極端に甘くなり、そのあと酸味が強く感じられてしまいます。
石垣のハウスは天井が低く、通路も狭いので、身軽な格好で汚れてもいい服装がベスト。バッグも小さめのものがよいですね。ウェットティッシュもあると便利です。また、室内があたたかいので脱ぎ着しやすい上着がおすすめ。
大抵はパックに入ったいちごも別売しているので、食べごろの完熟いちごをお土産用に買うことも可能。新鮮でお得です。
▲みんなでワイワイ!いちご狩りは春の女子会にもおすすめ。
いちご狩りのシーズンになると、農園の予約が混み合うことも。バスツアーでは、農園の予約も駐車場の心配もないのが魅力。
また、駿河湾の海の幸などランチがついたプランがほとんどなので、気軽な日帰り旅にはぴったりです。
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