年間400万人が参詣!江戸時代からのパワスポ
見どころいっぱいの参道をのぼり御本宮へ
▲金刀比羅宮の御本宮。
「こんぴらさん」と親しまれている金刀比羅宮。香川県の象頭山の中腹に鎮座し、海の神様といわれ、大物主神(おおものぬしのかみ)を祭っています。航海安全をはじめ、農業殖産、医薬、技芸などにご利益があると信仰を集めています。
庶民の旅行が厳しく制限されていた江戸時代でも、「こんぴらまいり」は伊勢神宮へのお参りと同様に認められており、行けない人は犬に託したというほど庶民には憧れの場所だったのです。現在は四国きっての初詣スポットとして、毎年年末から3が日には20万人もの人が訪れます。
御本宮までは785段!参道ガイド
▲階段は体力勝負!参道のお店では、杖の貸出を行っているところもあります。
参道から御本宮までは785段もの石段をのぼります。途中で建築物などを鑑賞していると往復1時間半程度。バスツアーの場合、自由時間は2時間くらいで設定されており、3が日はかなり混み合いますので時間に余裕をみてのぼりましょう。
土産物店や飲食店が立ち並ぶ参道の1段目からいざ出発です。なお、奥社までは1368段となり、かなりの健脚派向けです。
一ノ坂~大門(おおもん)
▲飴を売る5軒の店、「五人百姓」。
113段目の一ノ坂あたりまでは比較的軽快に登れます。一度振り向いてみると、讃岐平野まで見渡せて、思ったより高いところまできていることがわかります。
このあと急な石段をのぼり、365段目にある大門へ。大門は、高松藩初代藩主である松平頼重から寄進された二層入母屋造かつ瓦葺の立派な造り。飴を売る5軒の店は、昔から金刀比羅宮に奉仕し、特別に商売が許されている「五人百姓」です。
桜馬場西詰銅鳥居~御本宮
▲御本宮までのぼりきると、展望台からはこの絶景。
ここからが佳境です。こんぴら狗の銅像が鎮座する431段目の桜馬場西詰銅鳥居をくぐり、資生堂パーラー神椿(雰囲気がよくカフェタイムにおすすめ!)を過ぎたら500段。
またのぼると、壮麗な旭社が見えてきます。ここで628段。鳥居をくぐると本宮手水舎で心身を清めたら、ラストに一気に石段をのぼり、785段目で、御本宮に到着です!
「幸福の黄色いお守り」をゲットしよう
▲金刀比羅宮「幸福の黄色いお守り」
隣接の神札授与所には人気の「幸福の黄色いお守り」とこんぴら狗のマスコットのセットなど親しみやすいお守りもあるので、ぜひ手にとってみて。
また、こんぴらさんは貴重な美術品が多いことでも有名。書院の円山応挙の襖絵は必見です。
こんぴらさん初詣の服装は?
▲杖を借りたり、かご(写真右側)を利用するのも旅の思い出。(写真は夏のイメージ)
お参りはスニーカー+リュックや斜めがけバック、スニーカーが一番ラクです。両手はあけておくようにしましょう。冬場は寒いのですが、石段を登っている間は汗ばむほど。脱ぎ着しやすい上着があると便利です。
脚力に不安があったり、高齢の方には、かご屋さんも頼れる存在(往復で6800円程度)。江戸時代の雰囲気を楽しめます。
うどんにソフト…ご当地グルメを堪能♪
さぬきうどんにかまたまソフト!?
▲香川県民のソウルフード、ぶっかけうどん。
「うどん県」を名乗る香川県。うどんは、1200年前に空海(弘法大師)により唐から伝えられたといわれていますが、日本では空海の故郷である讃岐から金刀比羅宮への参拝客によって全国に伝わったという説があります。
参道にもうどん店があるので、お参りのあとはあたたかいうどんでほっとひと息つくのもよいでしょう。
▲しょうゆ豆本舗 表参道店の「かまたまソフト」。
変わったところでは、かまたまソフトというご当地ソフトが話題です。醤油とねぎがトッピングされているというこだわりぶり。ソフトクリームと醤油が意外なほど合います。試してみてくださいね。
こんぴらさんの初詣バスツアーの場合、温泉入浴やランチ、別の寺社への参詣などがセットになっているなど、コースに工夫を凝らしていることが多いので、好みのプランを見つけてお出かけしてみてください♪
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