「またこの料理を味わうために来た」。ファンの多い月替わりの特選懐石 | 離れ御宿 夢のや

駿河湾と相模湾に囲まれた伊豆半島には、30カ所以上の漁港が点在。中でも、伊東市は年間で約100種類以上の地魚が水揚げされる全国的にも珍しい地域です。その日に水揚げされた地魚はもちろん、伊勢海老やアワビなどの食材を料理長が市場で買い付けます。

お造りも大好評です。近くの伊東港から仕入れるため、足が早くて市場になかなか出回らない鮮魚が並びます。中でも金目鯛の湯引きも評判がよく、旬の時期は通称トロ金目とよばれるほど脂がのっています。

若い世代のニーズに応えて、コース料理には必ず国産黒毛和牛を使った1品が添えられます。和牛の選定にもこだわり、肉のよしあしを決める脂を重視して、その時にベストな品種を厳選。和牛との相性が抜群の青唐辛子味噌を付けて味わう陶板焼きが好評です。

旬の臨場感を味覚で表現した、創作懐石。繊細で彩りも豊かな先付や前菜に始まり、素材が引き立つ出汁の香りや和牛が焼ける音、立ちあがる湯気や包丁の冴えが際立つ、地魚のお造り。季節によって南天や紅葉を添えて、器の形や素材、デザインにもこだわります。

個室食事処は、堀ごたつとテーブル席から選択可能。テーブル席は立ち座りが苦手な方が料理に集中できるようにと、料理長が自ら改築しました。食事処と客室を分けることで食後の臭いが気にならず、襖で仕切られているため廊下からの視線も気になりません。
料理長は妥協を許さない職人肌。料理の腕前はもちろん、宿泊者への配慮からファンが増加中。
献立は季節ごとに料理のベースがあって月替わりの献立をたててはいるものの、予約状況から年齢などの構成を参考に適した料理を提供しています。それはつまり長めに煮たり素材を変えたり、料理自体を変えたりと柔軟に対応して、その日のゲストに適した献立に練り上げるということです。
丁寧に作られて適度な量で盛られている懐石料理は、最後までおいしく食べられると大好評。コースに並ぶ魚介は、近くの伊東港から仕入れるため、新鮮なものばかりです。四季を感じさせる花や葉を添えて、旬の食材をふんだんに使い季節の臨場感を繊細に表現した料理が、五感を刺激します。
不動の人気を誇る「和牛の陶板焼」のほか、伊勢海老とサザエを贅沢に使った「伊豆の海鮮蒸し」のおいしさは、お墨付き。米山山麓米・こしひかりを使用した白米は、思わず何杯もおかわりしたくなると喜ばれています。
近隣でも群を抜くほどの腕前で腰が低く、リピーターには同じ料理を出さないという姿勢が「またこの作品(料理)を味わうために来た」という声につながっています。
■夕食
・場所/個室食事処
・時間/18時〜
■電話/0557-33-1088
※休館日により対応ができない場合があります