三保松原に建つ老舗旅館で歴史と伝承にふれる夫婦旅 | 天女の館 羽衣ホテル

松並木の参道が美しい「神の道」に立つと、前方には静かに佇む「天女の館 羽衣ホテル」。客室までの道のりには美術品が展示されており、飽きることなく散策が楽しめます。

館内のいたるところに精巧な美術工芸品が溢れ、それらは不定期で入れ替えられています。羽衣伝説にまつわる掛け軸や豪華な能装束(のうしょうぞく)の人形、富士山が描かれた天袋、洋風のステンドグラスに見る日本美の象徴「梅と鶯」など、どれも目を惹かれる品々ばかりです。

かつての三保松原と旅館の外観、親交のある著名人の写真を展示した「ラウンジSAOHIME」。1907年に旅館を創業してから長きにわたり、三保松原と向かい合ってきた旅館ならではです。その歴史に思いを馳せながら滞在を満喫してください。

1階にある客室「雅」の全4室からは、じかに庭園へ出られます。日本庭園の散策後、趣のある石階段を上がると、その先に広がるのは富士山を従えた三保松原の景色。いつでも気兼ねなく行けるのがこちらの旅館の醍醐味、刻一刻と変わる表情に魅せられる時間を過ごして。

お楽しみの夕食は、日本料理の匠が駿河湾の海の幸と旬の食材を生かして作る本格的な和食会席。結婚記念日プランであれば、月替わり会席に加えて金目鯛の煮付けを味わえます。夫婦箸のプレゼントもうれしい。
富士山世界文化遺産の構成資産で、64.4ヘクタールに及ぶ広大な三保松原に建つ唯一の宿「天女の館 羽衣ホテル」。チェックイン後は、落ち着いた雰囲気の館内に馴染む美術工芸品に感悦しながら客室へ。本格的な数寄屋造りに身を置くと、障子に映りこむ松の影にさえ風情を感じます。日本庭園に面した1階客室「雅」の広縁は、静岡茶と女将の手作り羊羹でひと息吐くにはぴったりな場所。ほのかな甘みが好評の羊羹を味わいながら、これからの予定に備えましょう。
せっかくなので、まずは庭園をぐるっとひと回りしてみると、かつて能を上演していた石舞台「浮島」があらわれます。パチパチと燃え上がるかがり灯りに、豪華な設えの能装束(のうしょうぞく)は舞をより優雅にみせたことでしょう。羽衣伝説と駿河舞を結びつけて創作した能「羽衣」は、国内外ともに高い評価を得ています。
ひと際目立つ石階段を上ると、庭続きでおよそ徒歩1分の場所に見えてくる「羽衣の松」。その付近から散歩にちょうどいい長さの松並木が続く「神の道」を歩くと、見えてくるのは「御穂神社」。こちらの神社は、夫婦和合・縁結びにご利益があるのだそう。羽衣伝説ゆかりの地で、歴史や伝承に想いを巡らせる夫婦水入らずの旅はいかがでしょうか。
静岡・清水 > 清水
天女の館 羽衣ホテル
夕朝食付 2名1室
39,600円〜(税込)