能の演目が名づけられた数寄屋造りの客室 | 天女の館 羽衣ホテル

全4室の客室「雅」は1階にあり、敷地内の日本庭園に直接向かうことができるのが魅力。8畳と6畳の和室は広々としており、大きな窓からは柔らかな日差しが差し込みます。

客室「雅」には坪庭付きの檜風呂が備えられています。ほのかに漂う檜の香りに癒されて、坪庭の緑に心鎮めるひと時。贅沢な湯あみに、心と体が解きほぐれるのを実感するはずです。宿に引いているミネラルたっぷりの富士山の伏流水は、上流でワサビを栽培できるほど良質なのだそう。

和の情緒あふれる本格数寄屋造りの「鼓」は、次の間が付いた約14畳の空間。最大5名まで宿泊できるので、家族やグループ旅行にもおすすめです。

客室の障子からは、やわらかな光が差し込むように計算された造り。また、「雅」「鼓」の中でも、特定の客室には足ざわりの良い稲藁製の畳床を使用。きめ細やかな、快適な空間を演出しています。

1室限定で設えた洋室は、2021年にリニューアル。窓から望む樹齢300年の松林は、まるで絵画を見ているようです。角度を調整できる椅子と寝心地に定評のあるシモンズ製のベッドが、快適な滞在を約束してくれます。
1907年創業の老舗旅館は、増改築を経て本格的な数寄屋造りを継承しています。部屋は「雅」「鼓」「洋室」の3タイプ。全15室の客室名には、全て能の演目が付けられています。特定の客室にはやわらかい足ざわりの稲藁製の畳床を使用。
入口の格子戸と細長の格子間仕切や障子を使い、やわらかい光や風を取り込んでいます。計算された光と、余裕のある踏み込みスペースは相乗効果で開放的な空間を演出。和で統一された調度品が馴染みます。それらに加えて、エアコンの効きをよくするため欄間に透明なガラスを入れたり、湿度を調整して消臭効果も期待できる土壁・聚楽壁(じゅらくへき)を使うなど熟練の技が光ります。
美しい庭園の風景が広がる広縁で、お着き菓子を味わえる幸せ。運ばれてくるのは静岡茶と、ほどよい甘さが好評の女将手作り羊羹でのんびりした時間を満喫しましょう。また、全客室にはコーヒーマシンが用意されています。チェックイン後のホッと一息つきたい時、朝食後に部屋でゆったりしたい時など、好きなタイミングでアロマ香るコーヒーを楽しめるのもうれしいポイント。
客室に用意された浴衣は、湯上りの肌に心地よい木綿製の「注染浴衣」。染色に注染(ちゅうせん)という模様部分を染め上げる伝統的な技法を使用しており、「羽衣の碑(エレーヌの碑)」に刻まれた詩がフランス語で描かれているのも特徴。かつて能「羽衣」に魅せられて自らも演じたフランス人舞踏家のために建設された石碑は、旅館から徒歩圏内なのでぜひこちらも訪れてみて。
■客室
・雅(みやび)/高砂・養老・胡蝶・初花/和室8+6畳+檜風呂、定員1~4名
・鼓(つづみ)/和室10畳+4.5畳または和室8畳+6畳、定員1~5名
※館内にエレベーターはありません
静岡・清水 > 清水
天女の館 羽衣ホテル
夕朝食付 2名1室
39,600円〜(税込)