【スタッフブログ】おちあいろう創業家の自宅が、貸切別邸「石楠花(しゃくなげ)」として蘇る | おちあいろう

2024年で創業150周年を迎えたおちあいろう。江戸時代から温泉が湧き出るこの地は明治時代、幕府の土地では無くなり、金の鉱脈として大いににぎわったそうです。おちあいろうの創業家である足立さんは、当時、昼間は山を掘って夕方は温泉で汗を流す鉱夫たちが宿泊する施設を営んでいました。
なんと自身も金脈を掘り当て、莫大な資産を得ることに。足立さんはこの資産を地元をはじめ、世の中を良くするために使っていきたいと願ったそうです。世界恐慌で仕事がなくなった宮大工を雇い、おちあいろうの建築を始めます。おちあいろうの意匠に富んだ建築美には、こういった背景があるのですね。
おちあいろう宿泊棟のすぐ隣には、和風建築に西洋のエッセンスを取り入れるのが好きだった足立さんの自宅が現存。この貴重な自宅に少しの手を加え、ゲストが宿泊して楽しめる貸切別邸に生まれ変わります。おちあいろうらしく「石楠花(しゃくなげ)」と名付けられたこの施設。年末のオープンを目指して大工さんが工事で忙しくしているなか、たびらいスタッフが見学に行かせていただきました。
足立さんから村上さんへ。「主人」が愛した自宅をゲストに開放

創業家の足立さんのあとは、「おちあいろう」の前身である「落合楼村上」の主人、村上さんが居住していた「石楠花(しゃくなげ)」。登録有形文化財のため、改修は歴史とその価値をできるだけ残しながら必要最低限に。
この日は現おちあいろう総支配人の魚留さんが立ち会ってくださり、ガイドしてくれました。「使われなくなった建物はそのまま放置され、朽ちていくのを待つばかりです。だからこそ私たちは今、この建物を修復し次の世代へ受け継いでいくという重要な役割を果たす責任があると考えています」と、魚留さん。多くのおちあいろうファンに利用してもらいたいですね!

古民家の修繕に長けた職人さんたちが、登録有形文化財の自宅を誰もが楽しめる宿泊棟へと丁寧に手を加えていきます。梅雨前より始まった工事は、オープンの12月に向けて着々と進行中。※おちあいろう提供写真

プライベートダイニングとリビングになる予定の空間には、クモがあしらわれた欄間が。和風建築の中に見る遊び心に、足立さんの粋な審美眼を感じずにはいられません。上を見上げてしばらく魅了されていたスタッフでした。大工さんがカンナで材木をミリ単位以下で調整中。職人魂あふれる光景です。床には床暖房が入るそうですよ。

向こうが揺れて見える大正ガラスからは、狩野川沿いに茂る深い緑が。150年経つ今でも色褪せが気にならず、今回そのまま使うという洋風の壁紙が美しくて目が離せません。細かいデザインに見入ってしまいました。

古い納屋が建っていた場所。「石楠花(しゃくなげ)」ではここに露天風呂を作ろうと穴を掘ると・・・? なんと、露天風呂が出現。「当時、足立さんも私たちと同じことを考えていたのですね」と感慨深げな魚留さん。背の高い杉が立ち並ぶこの空間、露天風呂に浸かりながら木々と空を見上げるのはさぞかし気持ちよいでしょうね。
Makuakeでの「石楠花(しゃくなげ)」先行販売は2024年12月26日まで

調理人が付きっきりで調理してくれるダイニングキッチンと、ゆとりあるリビング。3面を緑で囲まれた空間は、まるで自然の中にいるかのよう。貴重な欄間をはじめ残せるものを残しながら、新しくなりすぎないことを大切にして工事をしているそう。スタッフも友人や家族とわいわいしながら過ごしてみたい・・・。きっと一生の思い出にはるはず。※おちあいろう提供完成イメージ画像

3つの客室は専用の浴室と洗面を備えていて、大勢で泊ってもきちんとプライベートが保たれます。※おちあいろう提供完成イメージ画像

地下1階には囲炉裏サウナを作る予定。サウナと言えば、おちあいろう。おちあいろうと言えば、サウナですよね。茶室サウナや天狗サウナに続き、やはりこちらにも特徴的なサウナが登場するのですね! 内風呂、水風呂も備えるそうです。※おちあいろう提供完成イメージ画像

天城の森のなかに静かにたたずむ「石楠花(しゃくなげ)」の完成イメージ。眼下には狩野川が流れ、清流の清らかさを届けてくれます。創業家の主人、そして次の主人へと大切に受け継がれた建物を、いま、おちあいろうのゲストへ開放。完成が今から楽しみですね。※おちあいろう提供完成イメージ画像
現在、クラウドファンディングサイト「Makuake」で「石楠花(しゃくなげ)」の先行販売がスタートしています。期間は2024年12月26日までなので、気になったらお早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
創業150年の節目にふさわしい、おちあいろうの貸切別邸「石楠花(しゃくなげ)」
2024年冬に誕生する貸切別邸「石楠花(しゃくなげ)」。客室を3つ持ち、大人のみなら12名まで宿泊できます。添い寝でよい子どもを入れるなら15名ほどまで。贅沢にカップル二人で使うというのも可能です。いまなら「石楠花(しゃくなげ)」を特別価格で利用できるプランがクラウドファンディングサイト「Makuake」で販売中だそうです。もっと「石楠花(しゃくなげ)」について知りたいと思ったら、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
「おちあいろう 貸切別邸 石楠花(しゃくなげ)」の基本情報
場所/おちあいろう敷地内
先行販売期間/2024年12月26日まで
参考価格/大人6名84万円、12名120万円 ※スタート価格、税サ込み、1泊2食付き
中伊豆 > 修善寺・天城
おちあいろう
夕朝食付 2名1室
148,000円〜(税込)