【スタッフブログ】銀水荘の新夕食は「金目鯛の銀鱗焼き」に注目!アワビや伊勢海老も | 稲取温泉 稲取銀水荘

「稲取温泉 稲取銀水荘」が2025年4月から変更する新夕食をたびらいスタッフが先行体験してきました。最も注目すべきは、煮付けから焼きに提供方法が変わった「金目鯛の銀鱗焼き」。パリパリとした皮と鱗の触感とジューシーな身の味わいが同居していたほか、目で見て楽しい演出もあり。今後新たな銀水荘の目玉として人気になる予感がします。
このほか、こだわりの器やライブ感あふれる調理風景、地元食材にこだわった料理を実体験をもとに紹介します。なお、体験のほかにもたびらいスタッフが料理の開発を手がける総調理長にインタビューもしています。その時の様子はこちら。
事前配膳から「会席」に変化。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいままに

これまでの銀水荘は、メインとなるものは後で提供するなど、「温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいままに」を実現しようと工夫をこらしていましたが、それでも先付けや前菜、刺身などは予めテーブルにセットする形でした。
今回の新夕食では、この点が一新。食前の飲み物と先付、前菜、御椀、刺身、焼きもの、強肴、留め椀まで、一品一品提供する「会席」に。
どの業界でも人手不足が叫ばれるなか、この思い切った変更は総調理長とホテルスタッフの熱い想いに溢れています。

今回、たびらいスタッフの卓を担当いただいた銀水荘のスタッフ。食事の進み具合を確認しながら、提供タイミングを見計らって一品一品提供してくれました。また、「山葵(わさび)は伊豆産で柔らかな辛みが特徴」など、食材の知識が豊富だったのもポイントです。気になる食材は是非聞いてみて。
食事のお供に。東伊豆のご当地ビール「ムーンロードクラフトビール」

食事を待っている間、ホテルスタッフにおすすめいただいたのが「ムーンロードクラフトビール」。月光に照らされ海面に現れる光る道“ムーンロード”をイメージして作られたビールで、東伊豆の海洋深層水が使われています。クラフトビールならではのコクのある香りが特徴的で、伊豆の食材にぴったり。たびらいスタッフのおすすめは、メインで提供される「金目鯛の銀鱗焼き」とのマリアージュ!

ほかにも地酒やウイスキー、焼酎など食事に合うお酒が用意されているので、好みに合わせて楽しんでみて。ちなみに、プライベートでも食べるのが好きという総調理長のおすすめは、日本酒とのこと。
伊豆月ヶ瀬の梅ジュースと先付で季節を感じるスタート

まずは「はじまり」と「先付」が提供され、食事がスタート。この日は中伊豆月ヶ瀬で作られている梅シロップをもとに作られた梅ジュース、そして銀餡と山椒でいただく天豆豆富と雲丹。春の訪れを感じる内容でした。季節に合わせて会席の内容が変わるそうなので、春夏秋冬訪れて全制覇したいところです。
桜海老の香りが印象的。五味五色の食材が並ぶ前菜

続いて提供されたのは、五味五色が意識された前菜。鰻ざくや金柑密煮などが並ぶ中、たびらいスタッフの最も印象に残ったのは、「桜海老の三色博多寄せ」。三段に分かれる寄せの一番下に桜海老が入っていて、食べると口の中に海老の香りが広がり、食欲を掻き立てられました。静岡ならではの味、駿河湾産の桜海老なのも見逃せません。
優しい味わいの出汁で食材本来の旨さ、香り、苦みに気づけるお椀

総調理長のインタビュー時に伺ったのは、御椀の出汁に対するこだわり。鰹と鮪節で毎日出汁を取っていて、これが難しく、日々調整しているとのこと。総調理長が言うには、「その日の気温、湿度によって火入れなどの時間が変わる」のだとか。
そのため、前日からの気温差が激しいと、出汁をとるのも一苦労。しかも、この出汁は御椀専用。他の料理への転用などはせず、ただひたすらに御椀料理のためだけに毎日出汁をとっているこだわりぶりです。
実食したところ、塩加減は少なめにされている印象で、出汁の香りと食材の本来の旨味を感じられる味わい深い御椀でした。筍や蕨の香り、ほんのりとした苦みなど、季節によって変わる自然の恵みの味わいを楽しめます。
ねっとり、かつ弾力のある味わい。「戸田塩(へだ塩)」と共に伊勢海老を

御椀の後に提供されたのが刺身料理。本マグロや焼き鰆、勘八など新鮮な刺身が並ぶ中、ひと際目を引くのはやはり伊勢海老。
口に含むとねっとりとした食感。そして噛むとほどよく感じる弾力、広がる海老の香り。
静岡の名産品「戸田塩(へだじお)」。伝統製法によって丁寧に作られた塩で、普通の食卓塩と違い甘味を感じるのが特徴。
この塩で伊勢海老を食べると、さらに食材の旨さと甘さが伝わってきたので、醤油だけでなく是非お試しあれ。
ほかにも、添えられているワサビも伊豆の名産品となっていて、総調理長のこだわりを感じます。
お待ちかね。今後注目度大の「金目鯛の銀鱗焼き」。器にも注目

冒頭でも述べましたが、今回の目玉「金目鯛の銀鱗焼き」の登場です。パリパリとした皮と鱗の食感、ジューシーな金目鯛の身のコラボレーションが素晴らしい。一緒に提供される唐墨粉とワサビソースとの相性も素敵でした。
また、この皿にも注目です。「金目鯛の銀鱗焼き」に合うように総調理長が窯元に依頼して3~4月間かけてようやく完成したのがこのお皿。銀水荘の前に広がる「銀の海」をイメージして作られたのだとか。
そして、この料理は提供スタイルにも注目です。

宿泊客がレストランに入場するのと同じタイミングで調理が始まり、ライブキッチンで約200度に熱せられた油が金目鯛にかけられます。すると、金目鯛の鱗がパリパリになり、「銀色」に。

その後、グリルでじっくり焼きの工程に入り、唐墨粉とワサビソースが添えられます。

最後はチップでスモークされ、ドームで覆われて提供。この一連の流れはライブキッチンで行われています。見ているだけでも楽しいので、訪れる人は是非調理行程も楽しんでみて。
金目鯛で終わらない。次は丁寧に仕込まれたアワビを堪能

金目鯛の次はアワビ。生の状態ではなく煮て提供されるのがポイントです。インタビュー時に伺った「そのまま生の状態で提供してその場で焼くのも楽しいが、それはあくまで食材の旨さ。調理行程が増えるが、お客様には丁寧に仕込まれた料理されたものをできるだけ味わってほしい」との総調理長の言葉が、ここにも現れています。
一つひとつ丁寧に仕込まれたアワビをいただくと、本来の旨味とバランスの取れた料理の旨味が口のなかで広がり、幸せな時間を過ごすことができました。
食後のデザートはラウンジで好きなものを好きなだけ
アワビのあとは味噌汁とご飯が提供され、夕食は終了となりました。夕食にデザートは含まれていませんが、レストランに隣接するラウンジで和と洋揃ったデザートが食べ放題なので、十分満足です。ラウンジはたびらいのローカリストが体験した記事があるので気になる人はこちらをチェック。
「稲取温泉 稲取銀水荘」夕食の基本情報
・場所/6階 ダイニング「銀の海」
・時間/2部制 17:30~、19:15~、ドリンクL.O.20:30
※食材やメニューは時期や仕入れの状況により異なる場合があります
※宿泊人数が6名以上の場合は夕食会場が変更となる場合があります。その際は料理内容の一部が変更になる場合もあります。詳細は「稲取温泉 稲取銀水荘」へ直接問い合わせください。
東伊豆 > 稲取
稲取温泉 稲取銀水荘
夕朝食付 2名1室
48,400円〜(税込)