【スタッフブログ】「風の薫UMI」が愛される秘密はスタッフにあり | ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI

静岡ローカリストのY. Mochizukiです。何度もお邪魔している「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」では、行くたびに「リピーターが多いんだな~」というエピソードを支配人さんからうかがいます。ネット検索で口コミを見てみると、どうやら「スタッフの人柄」に秘密がありそう。私がいつもお会いしているのは主に支配人さんなので、今回は実際に宿泊し、風の薫UMIが誇る自慢のスタッフさんを直撃取材してきました。お客さん目線だと、どのような印象を受けるのか楽しみです!
期待の新入社員山田さんは、レセプション担当

まずは、レセプション担当の山田さんを直撃。2024年に入社したばかりの山田さんに、風の薫UMIの印象を聞いてみました。
「風の薫UMIは、宿泊場所としていらっしゃるというよりは、ホテルに泊まること自体を楽しみに来てくださるゲストがとても多い印象です。落ち着いた大人世代の方はもちろん、私とあまり変わらない若いカップルの方も多くいらっしゃいます。記念日や誕生日など、大切な日を風の薫UMIで過ごしてくださるのが分かると、心からお祝いしたい気持ちになります!」
風の薫UMIでは事前に記念日であることを伝えると、無料でプチケーキと記念写真のプレゼントがあります。レセプション担当の山田さんは、ここで持ち前の心遣いを発揮しているといいます。
「誕生日が近いけれど宿泊日が当日ではないからと、お申し出を遠慮されている方もいます。チェックイン時にお誕生日を記入してくださる際や会話のなかで、今回は大切な旅行なのだろうなと分かれば、すぐに厨房へ連絡。ご本人たちには内緒でプチケーキをご用意することもあります」
「誕生日が近いけれど、言い出せない」…とっても共感できるシチュエーションですよね! 期待していなかったのに、気づいてくれてお祝いしてくれるホスピタリティー。これってもう、家族じゃないですか! 風の薫UMIのおもてなしの神髄は、新人の山田さんにも十分に浸透しているのですね。

「エレベーター待ちの時に、1対1だとちょっと気まずいことってありませんか? 私はこういった時こそ『ようこそ!』の気持ちが伝わるようにしています。お会いしたばかりのゲストの方だと、その方のことをほとんど知りません。少しでも会話を楽しくできるように、お迎えする際に車のナンバーを確認すると会話もスムーズ。ゲストの方がホッとされる感じがします」
思わず首を縦に振ってしまう私。旅慣れている人でも、初めての場所はちょっぴり緊張しますものね。
リピーターのゲストが多い宿なので、先輩は新人の山田さんにどんどんゲストを紹介してくれるそうです。ゲストに顔を覚えてもらったり話しかけたりしてもらえたら、山田さん自身もゲストにおもてなしをするのが楽しくなるでしょうね。新人スタッフもすっと溶け込めるのが、風の薫UMIが大切にしていることだそうです。
風の薫UMIが好きで、アルバイトから社員になった伊代野さん

二人目は夕食担当の伊代野さんです。風の薫UMIにはアルバイトで働き始め、その仕事ぶりが評価されて社員に。私の印象は「何を聞いても、的確な答えが返ってくる!」スタッフさんです。
会席料理をいただいていると、にこにこした伊代野さんが「良かったら、お客様のスマホでお写真撮りましょうか?」とひとこと。料理の写真は撮っても、自分たちの写真は撮るのを忘れていたことに気づきました。
「風の薫UMIでは、旅の醍醐味である食事時間をとにかく楽しんでいただきたいと思います! 夕食の際には『お写真撮りましょうか?』と積極的にお声をかけています。あとで写真を見返して、いい時間だったな、楽しかったなと思っていただけたら私も幸せです」
「リピート決定!」と叫びたくなる、ナイスなアシストです。

オールインクルーシブの風の薫UMIは、追加料金なしのドリンクメニューが充実。ドリンクメニューは分厚く、ラインアップはぎっしりで、どれを選べばよいか迷ってしまいます。いつもは生ビールで決まりなのですが、到着後にスパークリングワインをいただいていたので、夕食時の一杯目はぐり茶ハイに。
旬の鮮魚のお造りが登場すると、伊代野さんが「期間限定の純米大吟醸で、恵(けい)があるのですがお魚に合いますよ」とおすすめしてくれました。普段は選ばない日本酒、せっかくなので頼むことに。甘くてやわらかくて、お刺身を引き立ててくれます。
「お料理に合うお酒をペアリングして差し上げるのも、ゲストの方に喜んでもらえています」
キリっと冷えた日本酒と旬のお刺身。自分で選ぶと同じものになりがちなお酒ですが、伊代野さんのアイデアで思い出深い時間となりました。

こちらは見た目にも美しい、ノンアルコールカクテル。なんと、伊代野さんが進んで持ってきてくれました! 「ええ!! ちょうど甘いものが飲みたかったんです!」と驚く私に、「フリードリンクなので、ゲストのご様子を見て私の判断でお持ちすることもあります」と伊代野さん。
ゲストそれぞれの状況に応じて動けるおもてなし、心から感動してしまいました。多くの人が飲めるノンアルコールを選んでくれたのもやさしい気遣いですよね。

21時45分からは、バータイムが幕開け。伊代野さんがシェーカーでオリジナルカクテルを作ってくれました。「バーテンダーもいますが、どのスタッフもカクテルを作れるように勉強しています」
私のカクテルを作ってくれた後は、100回以上のリピーターだという馴染みのゲストと談笑していた伊代野さん。幅広い年代、あらゆる背景のゲストともすぐに打ち解けてしまう伊代野さんのキャラクターがとてもよく出ていました。
清々しい朝食になる、はつらつとした山本さん

風の薫UMIで働いて約10年になる、朝食会場担当の山本さん。私が受けた山本さんの最初の印象は「なんて心地よい美声なのだろう」でした。朝食会場を担当する山本さんが食事を紹介してくれると、全部が美味しそうに見えてきてしまう魅力の持ち主です。
会場にやってくるゲストに席を案内している山本さん。積極的に女性に海が見える席を案内しています。「風の薫UMIはなんといってもこの美しい海の景色がごちそうです。朝のきらめく海が見える席に座ると女性は『わぁっ』と喜んでくださいます。その表情を見て、パートナーの方の頬が緩んでいる。そんな情景がとっても幸せで大好きなのです」
朝食会場に漂う温かな雰囲気は、山本さんのそういった機転のおかげだったのですね。誰に指導されたわけでもなく、ご自分のアイデアで声かけしているそうです。

ゲストの食事の様子を見ながら、適度なタイミングで次の料理やドリンクの声かけをしてくれる山本さん。「ご飯のお代わりいかがですか? お持ちしましょうか?」そんな声も聞こえてきます。完璧なおもてなしをしている山本さんにも、過去にちょっぴり失敗しちゃったな、と思うエピソードがあるそうです。
「ゲストの方にご飯をたくさん召し上がっていただきたくて、良かれと思って大きなお茶碗で出していたことがあるのです。そうしたら、ご年配の方に『こんなに食べられないよ』と言われて・・・。それ以降、ゲストのご様子に応じてお茶碗のサイズや盛る量を変えるように。ゲストによってお好みが違うのだということを、改めて実感させられた出来事でした」
常にゲストが心地よくいられるおもてなしを忘れない山本さん。明るいキャラクターもあって、山本さんを慕うスタッフも多いそう。おすすめされる食事が全て美味しくなってしまうは気のせいではないと思います!
オープン以来の高いリピート率を達成した風の薫UMIの魅力は、スタッフにあり
今回の宿泊体験にお邪魔する前より、支配人さんから「うちは施設の広さも限られていますので『施設よりは人』なのです」と伺っていました。実際にお邪魔して、施設の魅力を感じたのはもちろんですが、それ以上にスタッフの方の明るさ、優しさにあふれている宿だなと実感できました。
オープン以来、リピート率が最も高まっているというお話を聞いて、納得。「人に魅力あり」な宿なのです。初めてのゲストは、海の眺望やオールインクルーシブで提供されるドリンク・おつまみ・夜食、客室や貸切の展望風呂といった点に惹かれてやってくるでしょう。しかし、一度スタッフにおもてなしを受けたら、その魅力に引き込まれるはず。スタッフにまた会いに帰りたくなる宿だと思います。
伊東
ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI
夕朝食付 2名1室
69,600円〜(税込)