コンセプトは「禅」。重荷を捨て無に帰る空間へ | 百名伽藍

宿泊者がいつでも使える「禅の間」。40畳ほどの広い空間に、海からの風が吹き抜けます

1階の廊下の奥に鎮座する「百名伽藍釈迦三尊像」

ギャラリー「自了館」には、12世紀から琉球王国末期までの偉人たちが並ぶほか、「江戸上り」や歴代国王の肖像画である「御後絵」が色鮮やかに復元展示されています

ライブラリーには沖縄に関する歴史書や小説がずらり
百名伽藍の「伽藍」とは、僧侶が集まり修行する寺院などのこと。その名の通り、宿のコンセプトには禅の思想が貫かれています。だからと言って堅苦しく考える必要はありません。誰もが肩の荷をおろし、ゆっくり静かな時間を過ごし、脳を働かせる必要がないほどに深くリラックスできる。つまり無垢な心に戻れるようにと、禅の思想を取り入れているのです。
ホテルの造り自体、寺院を意識して作られているほど。ホテル建築にあたり、オーナーやスタッフは日本各地の寺院を巡り、その様式を取り入れたといいます。そして館内のいたるところに、禅を感じられる空間が広がります。最も象徴的な場所が「禅の間」。海に面した40畳ほどもある畳間はいつでも利用OK。潮風と波の音だけが通り過ぎる中、座禅を組むもよし。静かに座るもよし。思わず深呼吸したくなる癒しの空間です。
禅の思想とともに、沖縄の歴史や文化を感じられる場所が他にも。例えば、1階の回廊を進むと突如現れるのが、7メートルもの巨大な仏像たち。「百名伽藍釈迦三尊像」と名付けられたこの仏像は、首里にある琉球王家の菩提寺「円覚寺」に安置されていた仏像群をモチーフに作られています。釈迦三尊像の近くには「自了館」というギャラリーがあり、神話時代から琉球王国末期までの沖縄の歴史が描かれた「平成第琉球絵巻」や、沖縄の偉人たちの肖像画が飾られ、沖縄の歴史を順を追って知ることができます。2階の中庭近くにあるライブラリーには、沖縄の歴史に関する書籍が豊富。無料のコーヒーサービスもあるので、ゆったりくつろぎながら、沖縄文化に触れてみてくださいね。
本島南部 > 南城
百名伽藍
夕朝食付 2名1室
121,000円〜(税込)