たびらいスタッフが体験レビュー! 圧倒的な星空の阿智村で「おとぎ」の世界に浸る宿 | おとぎ亭光風

2006年に環境省が「星が最も輝いてみえる場所」に認定した、長野県南部の阿智村。南アルプスを一望する村にあるのが「おとぎ亭光風」です。今回は、たびらいスタッフが宿泊体験に行ってきました! 「おとぎ亭光風」の名前の由来や、なぜ「おとぎ」なのか? 充実のウェルカムサービスや館内の様子、食事まで徹底的にレビューしますのでお楽しみに。
今回は実際に販売中の宿泊プラン「【PremiumNight】×【星空】≪2食付≫【5大特典】★オールインクルーシブ★昼神温泉を愉しむ#SNS映え」を体験してきました。
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プランの5大特典
- 日本一の星空の下で記念撮影 ※希望者のみ(撮影後はデータ又は印刷してお渡し)
- 星空観察ポイントまで送迎
- 星空ガイドによる星空案内
- シート・シュラフ等の貸出品
- セカンドチャレンジ参加
天候が良ければ「一生に一度は見たい」星空観測ができる村
愛知県に近い長野県の南のエリア。阿智川が流れる昼神温泉郷には数十軒の宿や飲食店が集まっていて、そのうちのひとつが「おとぎ亭光風」です。雲のない夜には隙間がないくらいの星が夜空を覆い尽くすそう。この日は小雨で残念ながら期待していた星空観測はできませんでしたが、楽しみに宿にやってくるゲストのために代替案を用意してくれていました。その様子はこちらの記事からチェック。
私たちの到着後、すぐにスタッフさんがお迎えに。目の前の駐車場から玄関までの短い時間でも、宿の傘を貸してくださいました。
生ビールやカクテル、つきたて団子のウェルカムサービス
15時のチェックインから17時までは、フロント横のラウンジでウェルカムサービスを受けられます。ここでは生ビールやオリジナルカクテル、豆から自分で挽いて楽しむ本格コーヒー、ソフトドリンク各種に加え、今回は驚くほど柔らかいつきたてのお団子でゲストを歓迎してくれました。今回は秋らしく、黄色、緑、紫の芋のクリームをトッピング。ビジュアルもいいんですよ~!
カウンター席に座って、手入れされた庭を眺めていると…「あれ? ティンカーベル??」。おとぎの世界の住人たちが庭に隠れていました。ぜひ、ウェルカムドリンクとスイーツを楽しみながら、眺めてみてください。
「おとぎ亭光風」の由来を女将に聞いてみた
2025年に大女将からバトンタッチし、「おとぎ亭光風」を切り盛りしている女将に「おとぎ亭光風」の由来や思いについてお話を伺いました。
50年ほど前から昼神温泉で旅館業を営んできたそうですが、2000年に宿を全面改装。その際に「現代のなかに、どこか懐かしいおとぎ話のような世界を作れたら、お客さんが喜んでくれるのではないだろうか」と考え、当時の女将(今の大女将)がコンセプトを「おとぎの世界」にしたそう。星空の村、阿智と「おとぎの世界」は、これ以上ないほどにしっくりきます。
館内には至る所に着物や帯、古い書物、アンティークの照明が飾られており、中にはかぐや姫を思わせる月を模した照明も。一貫したおとぎの世界観に、歩いているとロマンティックな気持ちになります。これらはみな、大女将が長年集めてきた貴重な品々だそうで、大女将自ら、頻繁に飾り付けを新しくしています。「こんなにゆっくり源氏物語を読めて嬉しかったよ」と、つい先日宿泊したゲストにも喜んでもらえたそう。ちょうど今は、源氏物語にまつわる書物や着物が展示されていました。
若いスタッフの声を取り入れた様々なサービス
「おとぎの世界」を懐かしみながらも、宿泊するゲストにとって快適なのが良いのは言うまでもありません。若いスタッフのアイデアを多く取り入れて、いくつものサービスを実現しています。
まず驚いたのが「枕の棚」! 8種類の枕の実物が棚に並べられ、触りながらお気に入りを選べるサービスです。客室にもスタンダードな枕があり、寝心地を比べてみることができます。最近、枕を選べる宿をいくつか取材してきましたが、8種類を展示しながらというサービスは初めてでした!
次に目に入ったのが「アロマの棚」です。サンプルを試し、気に入ったら缶のケースを客室に持ち込めます。なんとこれは宿のスタッフさんの手作り。「石こうにアロマオイルを練りこむ簡単なものなんですよ」と女将は謙遜しますが、素敵なアイデアですよね。香りはかなり微香。枕元に置いてほんのり香ってくる程度にしています。これは同室の方への配慮や、次のゲストのために部屋全体に香りを残さないためだそう。
「眠りを大切にしている」という宿のおもてなしを、ぜひ多くの方に体験していただきたいですね。
開けたらもくもく! 名物「雲海玉手箱」
夕食は畳敷きの個室の食事処で。生ビールやカクテル、ソフトドリンクはオールインクルーシブでサービス。自分のスマホから簡単にオーダーできるシステムです。料理は信州らしく、きのこを使ったものが豊富です。まずは信州産きのこと油揚げの小鍋から。普段食べているきのこよりもシャキッとしていたり、歯触りが良かったり。油揚げの風味と合わさり、きのこの美味しさを存分に楽しめました。
ほどなく今日一番のお楽しみである「雲海玉手箱」が登場。スタッフさんが蓋に手を置きながら「開けますよ、開けますよ」と声をかけてくれます。シャッターチャンスを逃さないで欲しいという合図でした! 開けたらびっくり。雲海を模した煙がお椀からあふれ出て、しばらくするとお造りが顔を出しました。星空とともに雲海も出現する阿智村らしい料理の演出に驚きを隠せません。
また、熱々の鉄板に乗って提供される牛カイノミのグリエは、火が通っているのに柔らかくしっとり。信州みそと和えたなすも噛むとじゅわっと旨味があふれ出てきます。普段は海鮮を食べる機会が多いのですが、信州の山のものもやっぱり美味しいですね。
翌日は晴天。朝食と近隣散歩を楽しむ
昨夜は残念ながら雨だったため、楽しみにしていた星空観測には出かけられませんでしたが、翌日は4時半に起床し雲海ツアーへ(その様子はこちら)。
8時の朝食の前に朝風呂へ出かけ、すっかりお腹も減りました。夕食と同じ個室で温かな鍋と、9種の小鉢に盛り付けられた様々な一品料理を味わいました。その中のひとつにあった「きのこの佃煮」は、私のきのこ熱に応えてくれる深くて甘い味わい。「おとぎ亭光風」のオリジナルだそうで、あまりの美味しさにお土産に買って帰るほど。白いご飯によく合いますよ。
チェックアウトは11時とゆっくりなので、近隣の散歩へ。宿から車で15分ほどの場所にある桃源郷へ行ってみました。今はグリーンシーズンで桃の花はありませんが、次に来るときのための下調べを。平日ともあり、道に歩行者はなく、静寂が広がる大自然。整備された並木道は花が咲いていなくても見事で、ぜひ、満開の季節に来てみたい! と思いました。今日はただただ、信州の雄大な山々を眺め、深呼吸。桃の満開を想像しながら、宿へ戻りました。
女将さんにご挨拶をして、チェックアウト。少し車を走らせるとこれぞ信州と言わんばかりの店構えをした、美味しそうな蕎麦屋さんを発見。蕎麦と大きな桜海老のかき揚げ定食で早目のお昼を済ませました。
「次はきっと満点の星空と見事な雲海を見れますように」。天に願いながら帰路に着いたのでした。
「おとぎ亭光風」の「星空観測ツアーや雲海ツアー」について書かれた記事もぜひご参考に。
南信 > 伊那・駒ヶ根・飯田・昼神
おとぎ亭光風
夕朝食付 2名1室
51,700円〜(税込)























